杜の都の玄関口、仙台駅近く。昭和の色合いを残すレトロな雰囲気が漂う名掛丁センター街に2021年8月、暖簾を掲げた店がある。酒の卸売を専門に行う『吉田酒店』が手掛ける、高級酒の専門店『buzaemon』だ。ワイン、日本酒、ウイスキーの中でも、通常であればボトルでしか頼めない高級酒を中心に常時約130種類を揃え、それらを30㎖から量り売りで提供。ボルドー五大シャトーはもちろん、ブルゴーニュの「DRC ドメーヌドラ ロマネコンティロマネサンヴィヴァン」、宮城『新澤醸造店』が誇る世界最高精米の「零響」、「宮城峡」の限定ボトルなどを味わえると高い人気を博している。「DRCや零響をグラスで飲めるのは東北ではここだけです。好きなお酒を探して飲み比べてみてください」と同店の代表であり、『吉田酒店』の取締役営業部長の吉田智博さんは笑顔を浮かべる。
一般の飲食店などでは扱っていない高級酒が並ぶ品揃えは酒屋だからこそ。開栓後も鮮度を保つことができるように特殊な処理を施しているほか、ワインセラーの温度管理も徹底。供する際にはワインの香りがほどよく花開くよう厳選したグラスを使用している。「カシューナッツのトマト煮込み」や「オリーブの盛り合わせ」など酒に合うフードメニューも用意。憧れの銘酒を飲み比べる至福のひとときを愉しみたい。
“日本酒のロマネコンティ”と称される「零響-Absolute 0-」と最高級ワインの「ドメーヌドラ ロマネコンティロマネサンヴィヴァン」など高級酒が揃う。
気体と液体では温度が違うため、アルコール度数14度の液体を基準に、ワインセラーはボトルの中身が10℃になるよう調節されている。
カウンター6席の店内は洋と和が見事に融合。自分好みのワイン、日本酒、ウイスキーと向き合える落ち着いた空間を形づくっている。
店内に並んでいる商品はその場で購入も可。一部商品はECサイトでも購入できる。