Kappo 仙台闊歩
Vol.137 2025年9月号
涼やかなのど越しに、季節の香りと職人の美意識を感じる——。
一杯のそばには、粉選びから打ち方、ゆで加減、つゆの構成に至るまで、すべてに“季節”が映し出されていると思います。
たとえば、夏に味わいたいそば。
のど越し軽やかな細打ちや、冷たいつけ汁との相性を考えて仕上げる職人の仕事。
そこには、旬の素材や盛りつけ、薬味にまでこだわった季節の感性が生きています。
今回の特集では、宮城・山形・福島のそばの名店を訪ねました。
それぞれの土地に根差した風土と職人の技で紡ぐ、二八の端正さと十割の力強い味わい。
細打ちも、田舎の太打ちも、どれも職人の哲学を感じさせてくれます。
暑さにうれしい涼やかなそば、そして秋の“新そば”シーズンに向けた予習にもぴったりの一冊。
ぜひ本誌を片手に、そばの旅へ出かけてみませんか?
羽生結弦さんをはじめ、宮城・仙台にゆかりのあるスケーターが出演した話題のアイスショー「The First Skate」のレポートも収録。氷上で繰り広げられた幻想的な世界と感動の余韻を、美しい誌面でお楽しみいただけます。
河北新報で「おしら鬼奇譚」を連載中の作家・黒木あるじさんと、仙台市内で昔から語り継がれる伝説の聖地をめぐってきました。軽妙な語り口で謎に迫る、黒木さんにご注目ください。
137号 CONTENTS
編集部がキャッチした最新情報をお届け
SCOPE
014 REPORT 羽生結弦、本田武史、鈴木明子、本郷理華出演
仙台市アリーナ開館記念イベント “The First Skate”
021 定期購読のご案内
022 bonとponの宮城ふたりあそび
第38回 秋保の杜 佐々木美術館&人形館(太白区秋保町)
024
梁勇基、プロに学ぶ セカンドキャリアに、活かせるヒント
① 里村明衣子(センダイガールズプロレスリング)
026 僕が宮城で見つけた生産者たち
―料理人・黒森洋司が挑む、地産地消の新しいカタチ―
第26回 対話の効用
032
巻頭特集
宮城、山形、福島。感性と技が光る店
季節を映す、粋なそば
063 NEWS&INFORMATION
068 私のオフタイム ⑩ 種澤直樹さん(グローテック 代表取締役社長)
069 通いたくなる人、味、空間
大人のいい店
074 塩沼亮潤 大阿闍梨 相談室
小僧のこころ
21 運をつかむ
076
Discover Tohoku わたしが見つけた、東北 Hayley Gauvin
第12回 ジェームス・オペ 雷窯(柴田町)
078
みやぎの食材歴史紀行 菅野正道
39 豆腐
080
佐藤厚志の本棚
15『怒りの葡萄』スタインベック
081 仙台市内の昔話の舞台をめぐる
怪談作家・黒木あるじさんと行く、仙台あやかしさんぽ
087仙台あらえみし日和 土方正志
13 紙の魔力
ENTERTAINMENT!!
089 CULTURE[青森県立美術館『佐野ぬい:まだ見ぬ「青」を求めて』ほか]
090 HOTEL[仙台ロイヤルパークホテル『北京ダック食べ放題と楽しむSUMMER CHINESE BEER HALL』ほか]
091 読者プレゼント
093 編集長連載
食の記憶を記録する
食べ録
第3回 かぁちゃんの味
094
佐伯一麦「闊歩する日々~杜の日記帖」
第137回 あじさいの色々
095 次号予告/読者の声/編集後記
COVER
写真=オフィスイケガミーズ
ロケ地=『さばね山そば』
(山形県舟形町・P50参照)