Kappo編集部による“作ってみたシリーズ”。最終日となる本日は、中華料理「桃李」が教える中国風カレーライスに挑戦です。
カレーと言えば、市販のルーからしか作ったことのなかった私。さらにこのレシピには難関と思われる作業が一つあり…。
何はともあれまずは挑戦!と、早速調理に取り掛かります。
誌面では、肉は仙台牛を使用していましたが、一人暮らしの私には敷居が高く…牛もも肉で代用。
八百屋で色鮮やかな夏野菜が目に留まり、誌面で使われていた白菜とヤングコーンの代わりに、黄パプリカとズッキーニを使用することにしました。
野菜はトマト以外はすべて一口大の乱切りに、トマトは櫛切りにします。
牛肉は一口大に切り、塩コショウ、酒を揉みこみます。ここで大事なのが「上漿(シャンジャン)」という下ごしらえ。
上漿とは炒め物をする際などに具材が固くならないように食材に衣をまとわせる、中華ならではのテクニックです。
牛肉に全卵を吸わせるイメージで揉みこみ、多めの片栗粉と油を加えて全体をコーティングします。
「油通し」も中華料理ならではの工程ですよね。一人暮らしだと中々揚げ物に手を出せず…私にとってこの料理一番の難関ポイント。
と思っていましたが、いざやってみると「あれ?そこまで難しくないかも」と拍子抜け。
揚げる温度と時間さえ守れば、案外すんなりとできてしまいます。
まずは120~130℃で上漿をした牛肉を油通し。
トマト以外の野菜は170~180℃で10~15秒ほど油通しします。
ここまで来ればあとは簡単。鶏ガラスープ200㎖、ケチャップ・しょうゆ・酒(各大さじ1)・砂糖(小さじ1)の合わせ調味料、カレー粉(大さじ3.5)を用意します。
みじん切りにしたニンニクを炒め、そこに合わせ調味料を加えて軽く炒めます。
鶏ガラスープとカレー粉を入れたら、油通しした牛肉と野菜、トマトを加えて混ぜ合わせます。
最後に水溶き片栗粉でとろみをつけて、鍋肌からごま油を少量回し入れれば…
上漿をした牛肉はまったく硬くならず、ふんわり柔らかい食感。油通しした野菜はみずみずしさと甘みが引き立っていておいしい!
食材本来の旨味がしっかりと味わえて、煮込んだカレーよりもこちらの方が個人的には好きでした。リピート確定です!
仙台はもうすぐ梅雨入り。じめっと蒸し暑い季節は、カレーを食べてスタミナをつけるのも良い気がします。
普段つくるカレーのレパートリーに、ぜひこのレシピを加えてみてはいかがでしょうか?
■ Kappo 2020年7月号 vol.106 ■
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