PHOTO=池上勇人、戸澤直彦(Photo Mart)、齋藤太一
過去にKappo編集部が紹介した中から、編集部がおすすめする飲食店をジャンル別にまとめます。今回はディナータイムに豊富なワインとともに料理が楽しめる、仙台市内のイタリアンを7軒ピックアップ。日々のお店探しにお役立てください。
自ら訪ね歩いたローマ、アブルッツォ、ピエモンテの土着の味わいに惹かれ、『エッセ』を舞台にその真価を紹介するオーナーシェフ・森谷健さんが腕を振るう。トラットリアの醍醐味であるアラカルトが充実しており、気ままな組み合わせで楽しめるのが魅力だ。
ワインはグラス750円~、スプマンテはグラス850円~。ハーフカラフェにも対応してくれる。自然はワインと合わせてじっくりと料理を楽しみたい。
正統派イタリアンを得意とする『Osteria da Kurihara』。グランドメニューはなく、その日のメインとコースがメイン。秋から冬にかけてはエゾシカやイノシシ、熊といったジビエも登場する。その一皿ひと皿に彩りを添えるのが、自家菜園で栽培したイタリア野菜が中心の野菜。本場・イタリアとのパイプを武器に、現地のトレンドをそのまま提供する「時差のないイタリア料理」を追求している点も魅力だ。
ワインセラーにはイタリアワインが数十本。料理との相性を考慮し、栗原さん自身がセレクトしたものばかりなので、最上のマリアージュを満喫できること請け合いだ。
契約農家から仕入れる新鮮な野菜、市場から届く鮮魚をはじめ、旬の素材を厳選して使用。注文が入ってから火を入れるのが、オーナーシェフ・山崎博史さんのこだわりだ。「安心安全なのは当たり前。その上で食のおいしさを伝えるために、何よりも鮮度感を大事にしています」。ゲストの笑顔を見るために、手間ひまを惜しまないのがモットーだという。
木のぬくもり漂う店内はカジュアルな雰囲気。カウンターでのディナーから、少人数での食事会、貸し切りなど、幅広い用途で利用できる。
イタリア語で“心”という意味を持つ『IL CUORE』。宮城県産を中心に、旬の食材を使ったイタリアンを気軽に楽しめる。ローマの伝統的な手法を生かした、オーナーシェフの渡辺さんの技術が礎だ。
料理との相性はもちろん、つくり手がこだわり抜いたトスカーナ地方の赤ワインや、自然派の白ワインなど、常時50種類をラインナップ。ビギナーでも楽しめるよう、料理に合う一杯を提案してくれる。
南イタリア料理を楽しめる一軒家レストラン。薪窯で一気に焼き上げる、外はカリッと、中はモチモチのピッツァが人気だ。星型の「サン・ジェンナーロ」は、ジューシーなトマトソースとミルキーなモッツァレラをまとったマルゲリータをベースに、耳の中までリコッタチーズとサラミをひそませたスペシャルメニューだ。
ワインはグラス700円~、スパークリングもグラス800円~とグラスでも数種用意。メニューに合わせて楽しめる。
オーナーシェフ・山田敦子さんの「ゆったり、ゆっくり食事を楽しんでもらいたい」という言葉の通り、余裕をもってテーブルを配したシックなフロアでイタリア料理が味わえる。イタリアの地方に根付いた伝統的な料理を、宮城ならではの素材と組み合わせて提供している。その言葉は料理にも顕著で、主役のポーションもガルニもしっかり、たっぷりだ。
ワインはソムリエの久須美恭太さんが、料理に合わせてイタリア各地からユニークなボトルをセレクト。グラスでも楽しめる。
2020年12月11日、一番町に移転。オープンから約四半世紀を経て、オーナーシェフの安達さんは、『イル・デスティーノ』が確立した味わいをアラカルトでサーブ、ワインを対等にまみえさせるスタイルで再出発した。アラカルトなら、ワインを主体に料理を選ぶことができるし、ワインに合わせた味付けへとリーチすることもできる。また、料理をコースの枠から解き放つことで、流れを気にせずひと皿ひと皿の個性をより強調することも可能だ。
安達さんは「シェフとソムリエ、どちらも自分ひとりでやることで、より面白く個性的な料理とワインの出会いを提案することができたら。自分自身、料理にもワインにもより深く没入したくなった、というのが本音なんです」
※『Kappo 仙台闊歩』、2020年3月発行臨時増刊『仙台のおいしい店』掲載時の情報です。現在の詳細は店舗へお問い合わせください。