コロナの影響が一旦落ち着き、日常を取り戻しつつある今、そろそろ外でおいしいごはんでも…と思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方にもぜひ足を運んでほしい、今年3月に発売した『仙台のおいしい店』掲載店の中から、おすすめの店舗をエリア別に紹介します。
本誌掲載メニューとあわせて、今の時期に味わってほしいメニューもご紹介。
第2回は“大町エリア”をピックアップ! ひっそりと閑静なイメージですが、知る人ぞ知る名店が隠れているのがこのエリア。地下鉄東西線が開通し、ますます行きやすくなりました。
落ち着いた雰囲気のビストロから親しみやすい居酒屋まで、店のジャンルもバラエティ豊か。
お気に入りの一店を探しに、出向いてみるのも良いかもしれません。
パスタの上にチーズのみ、その潔いビジュアルに心奪われる。ひと口食べると、バターとチーズのコクの中に光る、爽やかな酸味。その正体はレモンの皮と果汁だ。
食べ応えがありながらも、心地よい酸味が重さを感じさせない。シンプルなレシピゆえ、パスタを作る小麦そのものの味わいもしっかりと伝えてくれる。仙台ではなかなか味わえないひと皿だ。
『torattoria S』の今期おすすめメニューは「活ダコのグリル」(1870円)。
活ダコを丁寧に下処理し、程よく食感を残して香り高くグリル。
グリーンオリーブやミニトマト、紫キャベツなど新鮮な野菜が彩りを添える見た目も涼しげな一皿です。
今の時期の活ダコは味も食感も抜群! 今味わうべき旬の味覚です。
「仙台にビストロ文化を根付かせたい」と大町の一角にオープンして8年。伝統的なフランス料理を肩肘張らずに味わえる店として人気だ。
地場の野菜、気仙沼で水揚げされた魚介を使った身体に優しい料理が評判で、特にシェフが丹精込めて作る飽きのこない味わいのソースにはファンも多い。
多彩なアラカルトはもちろん、プリフィクススタイルのコースもラインナップ。シーンに合わせ、バラエティ豊かなお酒とともに気軽に楽しみたい。
『Chez Harmonie』今の季節のオススメは、7~8月に旬を迎えるホヤを使った「ホヤのフラン」。
ホヤから出汁を取り、卵・生クリームと合わせて蒸し、洋風茶碗蒸しのような一品に。
ホヤといえば、刺身・ホヤ酢・天ぷらなどが一般的ですが、洋風仕立て仕立てで味わうホヤも、また格別ですよ。
大町の裏路地に佇む酒場『ニコル』は、店名とイラストが大きく入った暖簾が目印。木目調の落ち着いた店内でゆったりと酒や食事が楽しめる。
地物の魚介を仕立てた東北の郷土食がこの店の看板。奇をてらうことなく、素材を生かした料理が品書きに並ぶ。
歴史深い東北の郷土料理は酒との相性も抜群。アルコールは厳選したナチュラルワインを中心に用意。そのほか日本酒やビールなど豊富に備える銘酒が、さらなる食の深みへと誘ってくれる。
『ニコル』では4月からスタートさせたテイクアウトを、現在も日替りのメニューで提供中。
これまでお店に訪れたことがなかった人からも、「気軽に利用できる!」と好評なのだとか。
メニューは和食を中心にラインナップ。一例として、山椒・笹の葉・梅干しと一緒に煮付けた「真イワシの梅煮」(2尾600円)。湿度のある今の時期に食べたい、程よい酸味で箸もお酒も進む一品です。
このほかにも一年を通して人気の「タコのだし醤油漬け」や、獲れたての鯛を贅沢に使った「天然真鯛の揚げかまぼこ」など、毎日10品ほどをランナップ。もちろん店内での注文も可能です。
いつ行っても新しい出合いがある『ニコル』、一度訪れたらきっと常連になりたくなるでしょう。
『仙台のおいしい店』エリア別紹介
①青葉区一番町エリア
■仙台のおいしい店■
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