一日のはじまりに食べる朝ごはん。
慌ただしい日の朝も、ゆったりとした休日の朝も、
お気に入りの調味料や道具、ちょっとした楽しみがあると、
気分よく一日をスタートできる気がしませんか。
朝ごはんを愛するスタッフが、
そんな、朝ごはんを彩るあれこれをご紹介します。
前回の記事で、魚を焼くのは余裕がある朝だけ…といったことに触れました。
今回は、これを食べるために早起きしたくなる! そんな食を誘う一品をご紹介。
それが、ヤマサコウショウさんの「金華銀鮭の魚醤干し」です。
一般的な塩鮭をイメージして食べたところ、その旨みの深さに感激!
ふっくらとした身は脂ものって、朝からなんとも贅沢な気分に浸れました。
世界三大漁場の一つ、「三陸・金華山沖」の漁場を有する石巻。その地で昭和9年に創業したヤマサコウショウさんは、石巻市で水産加工品を中心に製造している会社です。石巻の企業にしかできない商品づくりにこだわり、石巻港に水揚げされた新鮮な魚介類を使い、独自の加工技術で全国へと自社製品を発信しています。
「金華銀鮭の魚醤干し」に使用されているのが、金華山沖で養殖されているブランド銀鮭「金華ぎん」。潮の流れが早く、栄養豊富な海で育った「金華ぎん」は、適度な身の締まりと、脂ノリの良さが特徴。その「金華ぎん」を、鮭と塩を山のように積み上げる伝統製法「山漬」で漬け込んだ後、アンチョビ魚醤の調味液にさらに漬け込むといった、手間ひまをかけて仕上げられています。
余計な水分が抜け、低温でじっくり漬け込むことで、魚の旨みがぎゅっと凝縮。魚醤は魚を発酵させた調味料とあって鮭との相性も抜群。魚醤というと、あの独特なクセのある香りもイメージされますが、香りは主張せず、鮭の旨みだけが増幅されている印象です。
そのほかにも、ヤマサコウショウさんでは切り身の加工品を展開。粕漬けには石巻の蔵元、墨廼江酒造の酒粕と明治41年創業の山形屋商店の塩麹をブレンドした粕を使用、味噌漬けには東松島長寿味噌を使うなど、いずれも石巻ゆかりの味が集結しています。
袋から出して焼くだけ、あるいは袋ごとレンジで温めるだけで、調理もかんたん。冷凍商品なので、冷蔵庫に常備しておけるのも便利。時間のある時にまとめて焼いて、食べやすくほぐしておくのもおすすめですよ。
とはいえ、やっぱり焼きたては格別です!
商品は直営店のほか、仙台市内の『眞野屋』、オンラインショップなどでも購入可能です。
石巻ならではの味を手軽にお楽しみください。
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文・写真(1・6枚目)_佐藤直美(編集部)