6月10日、仙台空港3階にレストラン『Tohoku Trattorìa TREGION GALLEY(トーホク トラットリア トレジオン ギャレー)』がオープンしました。コンセプトは「世界に開く、おいしい東北」。東北6県の食材をふんだんに用いた食事やスイーツに加え、地酒、クラフトビール、ワインなども豊富に取り揃え、東北の玄関口である仙台空港から食を通じて東北の魅力を伝える飲食店です。
早朝便利用の際に便利な朝6時半から20時半まで営業しており、広々とした店内にはコンセント付きのカウンターからボックス席まで90席を用意。モーニング、ランチ、カフェ、ディナー、バーと様々なシチュエーションで利用できます。
店名の「トレジオン」は三陸を表す造語で、「ギャレー」は航空機の台所の意味を持ちます。本店の「東北バル トレジオン」は東京都の赤坂にあり、岩手県に2店舗、宮城県内ではエスパル仙台に次ぐ2番目の出店となります。「東北の素晴らしさを食を介して知り、もっと東北を好きになってもらいたい」と話す、代表取締役社長の吉田慶さん。東北出身ではない吉田さんが東北をテーマにした飲食店を展開していく転機となったのは、東日本大震災の際にボランティアとして復興に携わったことでした。「継続的に支援していくためには東北の魅力を発信し続けることが大切」という思いを抱き、東北の食を柱にした飲食店を赤坂にオープン。赤坂の本店に訪れる客の中には東北に移住する方もいるほど。東北出身者はもとより、東北に魅了された人が集う場となっています。
『TREGION GALLEY』では県外からの旅行客はもちろん、地元の方に「東北にこんなにおいしいものがあったんだ!」と地域の魅力に気付いてもらうべく、多彩な食材を取り入れたメニューを提供しています。
『TREGION GALLEY』で提供する料理に使う食材は、社長の吉田さん自ら足を運び、生産者の声を聞いた上で厳選したものをベースにしています。中でもぜひ味わってもらいたいのが海の幸、山の幸をたっぷりと盛り込んだ「東北6県パスタ」。宮城は牡蠣のクリームソース、山形は山形牛の自家製ボロネーゼ、福島は相馬の山盛りしらすとふき味噌など、県ごとに特産を用いたメニューをラインナップしています。
左党におすすめしたいのは、いぶりがっこクリームチーズや奥州いわい鶏の自家製ハムなど酒がすすむ品を1皿に盛り付けた「東北6県プレート」。日本酒、クラフトビール、ワインも全て東北にこだわってセレクトしたものばかりで、種類豊富に取り揃えています。
また、モーニング限定の「東北6県おにぎり」も必食の一品。おにぎりは米自体のおいしさを味わってもらうために、具材はあえて別添えに。具材は、ホタテ貝柱の旨煮(青森)、ハタハタ一夜干し(秋田)、メカジキ生姜煮(宮城)など各県のこだわりぬいた食材から2種類を自由に選んで組み合わせることができ、週替わりの2種類の米を使った塩むすび、卵焼き、煮物、香の物がワンプレートで楽しめます。
食後やバータイムのお供に、リンゴやサクランボなどフルーツたっぷりのデザートやカクテルも用意しています。「東北6県パフェ」には各県の銘菓や名物をトッピング。三日月が印象的な宮城のパフェにはずんだ餅、岩手は南部せんべいとゴマ摺り団子、秋田はなんときりたんぽを組み合わせるなど一風変わったパフェですが、和風、洋風と趣向を凝らした味わいが不思議とマッチした一品です。
搭乗までのちょっとした空き時間にお酒とおつまみをいただくのも良し、旅気分で東北の食をじっくりと堪能するのも良し、飛行機が好きな子供を連れて家族で食事を楽しむのも良さそうです。
時間帯によっては離発着する飛行機を店内から見ることができます。旅行に出掛ける前の高揚感を味わえるのも空港ならでは。仙台空港で東北の食を巡る旅に出掛けませんか。