風情ある蔵屋敷に、雄大な自然、丸一日かけても遊び尽くせないほどの魅力溢れる丸森町。
今回は、Kappo本誌連載「bonとponの宮城ふたり遊び」で、宮城の気になる場所に出かけて新たな魅力を発掘しているbonさんponさんが、宮城県最南端の町・丸森町を訪れました。
bonさんponさん
写真や動画で世界中の人とつながることができるSNS「Instagram」で人気の理想のご夫婦。夫bonさんの定年退職後、秋田から仙台に移り住み、第2の人生を満喫中。 本誌『Kappo 仙台闊歩』では、宮城の気になる場所へ出かけて新たな魅力を発見する「bonとponの宮城ふたり遊び」に登場しています。
初夏のおでかけを意識してブルーとボーダーで爽やかにリンクコーデしたbonさんとponさん。訪れたのは、丸森町のランドマークとして町の中心部に佇む『齋理屋敷』。「前はお雛様を見に来たんだよね」と蔵のなまこ壁を眺めながら懐かしむふたりを、番頭の伊藤淳さんが門の中へと案内する。『齋理屋敷』は、江戸後期から昭和初期にかけて幅広い事業を展開し、7代にわたり栄えた豪商「齋藤屋」の屋敷跡。代々の当主が「理助」を名乗ったことから、「齋理」と呼ばれるようになったとか。約2000坪の敷地内に点在する蔵や邸宅には、貴重な美術品や当時の暮らしが窺える収蔵品が数多く展示されており、12カ所の蔵や建造物は国の登録有形文化財にも指定されている。それぞれの蔵にはテーマが設けられていて、例えば当時太物やご祝儀用の組膳が収納されていた蔵は、「業の蔵」として齋理が行っていた仕事や事業を紹介する展示を、一番小さく新しい蔵は「童の蔵」として大正から昭和の伝統的な遊びを再現するなど、蔵ごとに当時の世界観に身を委ねられるように工夫されている。
『齋理屋敷』と言えば趣ある蔵が見どころだが、季節ごとに表情を変える庭園も見事。訪れた時は西洋シャクナゲが咲き始める頃。ほかにもキンモクセイやクチナシ、ボケなどが風情ある蔵の佇まいに彩りを添えるという。レンタルの法被を羽織って豪商気分を味わったり、竹とんぼで童心に帰って遊んだり、以前にふたりで訪れた時とはまた違う楽しみ方で見学を終えたふたり。『齋理屋敷』の新たな魅力に気づいたタイムトリップになったようだ。
絵とうろうのほのかな灯りが会場全体を包み込み、幻想的な雰囲気を演出する。涼やかな夜を優しく彩る美しい風景は、丸森町の夏の風物詩です。この夜に限り、齋理屋敷周辺には約1,000基の手作り絵とうろうが灯され、大正時代にタイムスリップしたような幻想的な夜が演出されます。創作太鼓や紙芝居、夜店など見どころが満載です。
イベントの詳細は以下からご確認下さい。
https://www.facebook.com/sairigenya/
第32回 齋理幻夜
日時:2022年8月6日(土)17:30~21:00 入場無料
会場:齋理屋敷とその周辺 ※荒天の場合中止の場合あり
【アクセス】
車の場合:仙台より車で国道4号、槻木より国道349号利用で約1時間30分
電車の場合:仙台駅からJR東北本線槻木駅にて阿武隈急行線に乗り換え、丸森駅下車で約1時間
主催:齋理幻夜企画部間・丸森町
お問い合わせ:丸森町商工観光課 0224-72-3017(受付時間8:30~17:15 ※土日祝日以外)