写真=池上勇人 TEXT=編集部

館内には、「こぎん刺し」のモチーフが随所に。
「旅を楽しくする」をテーマに、旅の目的や過ごし方に合わせた滞在を提案している「星野リゾート」。
独創的なテーマが紡ぐ圧倒的非日常「星のや」、ご当地の魅力を発信する温泉旅館「界」、想像を超える体験があふれるリゾートホテル「リゾナーレ」、旅のテンションを高める「街ナカ」ホテル「OMO(おも)」、ルーズに過ごすホテル「BEB(ベブ)」など、5ブランドを中心に、73施設(国内68、海外5)を運営しています。
そんな星野リゾートが送る、最新の冬の楽しみ方の提案を、Kappo編集部がお届けします。
三方を海に囲まれた青森は、海の幸の宝庫。
中でも「黒いダイヤ」と称される大間のまぐろを主役に据えた「大間のまぐろづくし会席」は、『界 津軽』の名物とも言えるだろう。
「大間のまぐろの特徴は、なんといっても脂の質。ただ脂がのっているのではなく、脂に旨みがあります。津軽海峡の荒波で揉まれて身が締まり、赤身も味が濃いんです」と、料理長の倉光竜生(くらみつりゅうせい)さん。
地域の食材を使った「ご当地先付け」は、青森の名産・長芋とにんにくを合わせた「鮪と雲丹のあられ和え 黒にんにく風味」。
ほかにも、造りや寿司といったまぐろそのものを味わう料理だけでなく、鍋や揚げ物など多彩な調理法でまぐろを満喫させてくれる。
地酒を添えれば、津軽の冬の滋味がいっそう引き立つはずだ。
まぐろ節を使った香煎揚げや大鰐もやしやネギと楽しむねぎま鍋、薬味で楽しむ漬けまぐろの食事まで。様々にまぐろを堪能できる「大間のまぐろづくし会席」。青森らしい食材が旅の心を盛り上げる。
料理長・倉光竜生さん。「冬に向けてさらに脂がのってくるので、まぐろの一番おいしい時期はこれからです」
夕食のあとは、お待ちかねの温泉へ。
「かまくら露天風呂」の真価は冬にこそ発揮される。
雪見風呂が楽しめるほか、「こぎんかまくら」が登場。
津軽の冬の伝統・こぎん刺しの模様をあしらった灯篭の光が、白銀の夜をやわらかく照らし出す。
食と湯、伝統文化がひとつに溶け合う冬の『界 津軽』 。津軽地方に暮らす人々の知恵と美意識にふれる旅は、冬の滞在こそふさわしい。
かまくらの中にいような景色が広がる露天風呂。温泉を深く楽しむための提案「うるはし現代湯治」と合わせて、じっくりと湯に向き合いたい。
りんごを浮かべた青森ヒバの浴槽に、随所にこぎん刺しの幾何学模様が配された内湯。大鰐温泉の湯は、寒い冬でも身体の芯から温まる。
ご当地部屋はkoginデザイナー山端家昌氏が手がけた「津軽こぎんの間」。
滞在中、好きなだけこぎん刺しができる「刺し放題キット」の貸し出しも。
界 津軽
かい つがる
住所■青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
電話■050-3134-8092(界予約センター)
IN/15:00 OUT/12:00
料金■1泊3万1000円~※2名1室利用時1名あたり、夕朝食付。夕食を「大間のまぐろづくし会席」に変更する場合は、1名につき+5100円。
アクセス■JR大鰐温泉駅から車で5分(無料送迎あり・要予約)
URL■https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaitsugaru/