Kappo 仙台闊歩

PR PR 2025.04.24

【食で旅する星野リゾート】第1回 奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート

写真=池上勇人 TEXT=編集部

「星野リゾート」のブランドの中でも、料理や遊びのバラエティ、地域の人々との出会いなど、地域の特色を色濃く反映した、特に個性的な宿泊施設がある。『奥入瀬渓流ホテル』もその一つで、奥入瀬渓流の自然をめいっぱい楽しめるリゾートホテルだ。

「旅を楽しくする」をテーマに、旅の目的や過ごし方に合わせた滞在を提案している「星野リゾート」。
独創的なテーマが紡ぐ圧倒的非日常「星のや」、ご当地の魅力を発信する温泉旅館「界」、想像を超える体験があふれるリゾートホテル「リゾナーレ」、旅のテンションを高める「街ナカ」ホテル「OMO(おも)」、ルーズに過ごすホテル「BEB(ベブ)」など、5ブランドを中心に、71施設(国内66、海外5)を運営している。
食やアクティビティ等、多様なスタイルでその土地、その季節の楽しみ方を届ける星野リゾートを、Kappoが体験しながら連載形式でその本質を探り、紹介していく。

奥入瀬渓流の春を味わう

グリーンシーズンはもちろん、冬の氷瀑めぐりや、スノーシューを履いて歩くツアー、00種類ほどが生息する苔を愛でる「春のお苔見」など、四季を通じて多彩なアクティビティを提案している『奥入瀬渓流ホテル』。
フレンチレストラン「Sonore」で提供する、奥入瀬・青森の四季を映すコースや渓流沿いのテラスで楽しむアフタスーンティーなど、食でも奥入瀬の自然を楽しめるとあって、多くの評判を呼ぶ。
今年の春を味わうべく、奥入瀬渓流へと車を走らせた。

「Sonore」でフランス料理と
青森の旬、銘醸ワインの響鳴を体感

オープンから間もなく6年が経つフレンチレストラン「Sonore」。料理は時期により、提供内容、食材の産地が異なる場合あり。

「三方を海に囲まれ、山がある青森は本当に食材に恵まれていると思います」と簑原さん。
そう言って冷前菜に用いたのは、ほんの数km先で養殖されているサーモン。
「通勤の途中で見つけたんです。奥入瀬の清流で育ったサーモンは、このレストランで出す意味がある」。
熟成してミキュイにしたサーモンを主役のえんどう豆と合わせたユニークな一皿。
スープにした豆の煮汁にも甘さがあり、口いっぱいに春の訪れを感じる。
ソムリエの芹澤満久さんが合わせたワインは、セルビアのリースリング。酵母の柔らかい香りで豆の香りをカバーした、豆の甘さが際立つ組み合わせだ。
「イガメンチ」と銘打ったひと皿は、生の食感を残したイカと長芋のローストをクネルにし、春の花見シーズンに弘前周辺で食べられる旬の花咲ガニをコンソメ風に仕立てたソースで食す。
力強いカニの旨みに、前菜のクライマックスとも言えるほどのインパクトを残す。
ローヌ地方のロゼがソースの味わいに寄り添う絶妙なペアリングだ。
「生産者の方が食材について一番詳しい。直接お会いして『普段、どうやって食べていますか?』と聞いて、料理に活かすこともままあります」と簔原さん。
郷土料理とまではいかない、郷土の味の情報まで逃さずキャッチできる。
生産者をめぐる理由はそこにもあった。
「簔原の料理は、どんどん青森のリアル(日常)に近づいているなと感じます。味の根拠を支えるのがワインの役割なので、自ずと味がきれいなワインを選ぶことが増えました」と芹澤さん。
「青森・奥入瀬にある『Sonore』で提供する、意味のある料理を考えていきたい」。
オープン当初から変わらぬ思いは、蓑原さんが料理長となった今、より強いものとなっていた。

アペリティフは「渓流テラス」で。菜の花のタルトやウニのサラダ、イノシシのハンバーグといったフィンガーフードと、春らしい「PERRIER JOUET GRAND BRUT」で乾杯を。

イカと長芋をクネルにした温前菜「イガメンチ」。花咲ガニの温かいスープの風味に、「Domaine de la Mordorée Tavel Rose La Dame Rousse 2023」が寄り添う。

冷前菜「サーモン」。茹でたえんどう豆の甘さが際立つ。「Bongiraud Brut 2021」の酵母感のある香りが、ふくよかさを増幅させる。

自ら生産者のもとに通い、人脈を広げたという料理長・簑原 諒さん。

ソムリエの芹澤満久さん。蓑原さんの料理を深く理解し、王道は外さず遊び心のあるペアリングを提案してくれる。

五感で楽しむアフタヌーンティー

奥入瀬の季節をもっと感じたい人には、アフタヌーンティーをおすすめしたい。
415日からは、せせらぎを眺める「渓流テラス」で、景色の移り変わりを繊細に映したスイーツとホットティーを楽しむ「おいらせ新緑アフタヌーンティー」が登場。
こんもりと雪が積もった様子をイメージしたカヌレから、雪に落ちる芽鱗から着想を得た栗のモンテビアンコ、春先に花が咲くスプリング・エフェメラルを映した抹茶のパウンドケーキまで。
“春”というひと言では表現しきれない、奥入瀬渓流の豊かな風景を切り取った5種のスイーツに心躍ること間違いなしだ。
渓流の自然を熟知したコンシェルジュと歩く「渓流ガイドウォーク」と組み合わせれば、春の芽吹きをめいっぱい満喫できる。

日々、渓流を歩き、奥入瀬を知り尽くしたスタッフが届ける、春。
身体を動かし、深呼吸しながら感じるのも気持ちがいいが、舌で楽しむ春もまた、乙なものである。

渓流コンシェルジュとともに苔の花の観察をする「春のお苔見」。出発前に、実物の50倍サイズの巨大な苔の花オブジェで形の秘密や生態を解説してくれる。

客室温泉付の「渓流スイートルーム」。木々のオブジェや本物の苔のアート作品などで、渓流を表現。

奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート

住所■青森県十和田市奥瀬栃久保231
電話■050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
IN15:00 OUT12:00
料金■1泊25100 円~(2名1室利用時1名あたり、夕朝食付)
※「渓流スイートルーム」は1泊89090 円〜(2名1室利用時1名あたり、夕食ビュッフェ、朝食付)
Sonore」/1名2万1780(税サ込)※ビュッフェ付プランから変更の場合は、差額15730円を現地払い。未就学児の利用、同席不可
アクセス■JR八戸駅から車で約1時間30(無料送迎バスあり・要予約)
HPhttps://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/

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トマム ザ・タワー(北海道 勇払郡)/青森屋(青森 三沢)/奥入瀬渓流ホテル(青森 十和田)/磐梯山温泉ホテル(福島 耶麻郡)/1955 東京ベイ(千葉 浦安)/ホテルブレストンコート(長野 軽井沢)/西表島ホテル(沖縄 竹富町)/嘉助天台(中国 天台山)/サーフジャック ハワイ(ホノルル ワイキキ)

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