Kappo 仙台闊歩

NEW EVENT 2026.04.15

誕生70周年記念 ミッフィー展

© Mercis bv

ミッフィー誕生70周年を記念した展覧会が青森県立美術館で開催される。ミッフィーシリーズ全32作品の原画やスケッチを日本で初めて一堂に展示。初来日作品を含む3作品の深掘り展示や、ブルーナ本人による朗読映像の再公開などを通して、その創作の歩みをたどる。シンプルな線と色の奥にある、思考とまなざしに触れたい。

線と色で語る、
ディック・ブルーナのまなざし

1955年に誕生した『ちいさなうさこちゃん』から、2009年の『うさこちゃんのおじいちゃんへのおくりもの』まで。
ディック・ブルーナが50年以上にわたり描き続けたミッフィーシリーズは、全32作品に及ぶ。
今回は誕生70周年を記念し全作品をたどるかたちで、原画やスケッチを日本で初めて一堂に展示する。

素朴な線で描かれたミッフィーは、家族や友だちとの関わりの中で、さまざまな出来事を経験していく。
1冊ごとに積み重ねられてきた物語を、原画を通して見つめることで、その歩みがより立体的に浮かび上がる。
なかでも注目したいのは、『うさこちゃんおとまりにいく』(1988年)、『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』(1996年)、『うさこちゃんとたれみみくん』(2006年)の3作品だ。
初来日となる原画や資料を含め、通常よりも踏み込んだ内容で紹介される。
デザイン的な試みや遊び心、そして大切な人の死や、友人との身体的な違いといったテーマに対しても、子どもに向けて率直に描こうとする姿勢。
シンプルな色と線の裏側にある、思考の深さが見えてくる。

さらに、2005年の展覧会で紹介された、ブルーナ自身が『うさこちゃんとうみ』を原語で読む映像も、20年ぶりに公開される。
やさしく、ときにユーモラスな声で語られるオランダ語の響きは、作品のもう一つの側面を伝えてくれるだろう。
加えて、若き日の絵画作品や、父の出版社で手がけたペーパーバックの装丁、ポスターなども展示。
アーティスト、そしてデザイナーとしての試みが、ミッフィーの表現へとどのようにつながっていったのか。
その軌跡をたどることも、本展の大きな見どころの一つだ。

削ぎ落とされた表現の中に、確かな意思とまなざしが宿るミッフィーの世界。
原画や資料を通して向き合うことで、その秘められた表現の豊かさにあらためて気づかされるはずだ。

■開催概要
会期■2026年4月18日(土)〜6月21日(日)
会場■青森県立美術館(住所■青森県青森市安田字近野185)
開館時間■9:30~17:00(16:30最終入場)
休館日■4/20(月)、5/11(月)、5/25(月)、6/8(月)
料金■一般・大学生1800円(1600円)、中・高校生1200円(1000円)、3歳~小学生600円(500円)
※()内は前売及び団体料金。前売券の販売は4/17まで。
HP■https://miffy70.exhibit.jp/

BACK TO LIST
星野リゾート 青森20周年 第三弾 『界 津軽』前の記事へ