TEXT=関東博子 写真=小野寺真希(fog)

星野リゾートが青森と出会い、青森と人をつないで20年。青森にある3施設では、2026年10月まで「愛あふれる、青森旅へ!」と題した記念イベントを展開中だ。郷土の文化を独自の視点で発信し続ける星野リゾート。その青森愛は、20年を経てさらに深化している。
「のれそれ(青森の方言で「目一杯」の意味)青森~ひとものがたり~」をテーマに、祭りや方言、郷土料理などを通して、青森の文化が体感できる温泉宿。約22万坪の広大な敷地を有し、四季ごとに多彩なアクティビティが楽しめる。ショー会場『みちのく祭りや』では、青森の四大夏祭りである、青森ねぶた祭、弘前ねぷたまつり、五所川原立佞武多、八戸三社大祭の熱気あふれるステージを毎晩開催している。
白銀の世界から華やかな春へ、ストーリー仕立てで構成された「春告げ小径」。その先には「ねぶた花咲かじいさん」が待つ。
長い冬が終わりを告げ、木々は生き生きと芽を出し、鮮やかな花が喜びを表す。
『青森屋』のテーマ「のれそれ青森~人ものがたり~」を象徴する「じゃわめぐ広場」は、今、春の装いで人々を出迎えている。
20年前からこの広場は、青森の人・もの・ことで彩られ、旅人の好奇心を掻き立ててきた。
「青森の魅力を新しい視点でどう表現するか、それが一番の課題でした。まず取り掛かったのが、じゃわめぐ広場の演出。以前は浴場前のエントランスだった場所を、ノスタルジックな夕方のイメージに改装したんです」と振り返るのは、宿の立ち上げに携わった当時の支配人の山形徹さん。
青森の夏祭りには、神社の境内に夜店が並ぶ「宵宮」の風習があり、それに因んで内装は屋台風にした。
伝統工芸を取り入れた独自の装飾や、青森の四季を表現したプログラムは、20年の間に進化を遂げている。
それは、スタッフの発想力と職人の技術がつくり上げたものだ。
「職人に突拍子もないようなオーダーをすることも多々ありますが(笑)、皆さん楽しんでチャレンジしてくださいます。青森の魅力を届けたい、青森を体感してほしいという思いは共通していると感じますね」(山形さん)。
広場の支配人であり、装飾を担当している田村結衣さんも、「滞在をきっかけに、県内の伝統工芸や食などの文化に興味を持ってもらい、青森ファンを増やしたい」と、演出に情熱を注ぐ一人だ。
「お客様の目線を意識したレイアウトにはいつも頭を悩ませます。ハッと驚くような、わーっと感動するような見せ方を目指して、毎シーズンブラッシュアップしています」(田村さん)。
ずっと昔からあるけれど、ここにしかない青森。そんな出会いを求め、多くの人が『青森屋』を訪れる。
青森県のシルエットやりんご形をした20色の「あおもり灯篭」。旅の思い出を彩る20周年限定の写真スポットだ。
季節で変わる「じゃわめぐ広場」の装飾はスタッフが行う。客の笑顔を想像しながら、「春告げ小径」を準備中。
青森屋 by 星野リゾート
住所■青森県三沢市字古間木山56
電話■050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
IN/15:00 OUT/12:00
料金■1泊2万4800円~※2名1室利用時1名あたり、税込、夕朝食付。
アクセス■青い森鉄道 三沢駅より徒歩約15分、三沢空港より車で約20分
URL■https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/
2025年11月で、星野リゾートが青森と出会って20年。
「愛あふれる、青森旅へ!」をテーマに、さまざまな記念イベントを実施中。“各施設の深~い話”のインタビュー記事を新たに公開しました。