取材・文=小林薫、写真=鈴木信敏(ノブフォト)
大崎市岩出山の住宅街にある『ゆむら商店』。湯村香子さんと、妹の大山彩子さんの2人で営むゼロ・ウェイストを目指すオーガニック食材と日用品の店だ。「ゼロ・ウェイストについては、妹の方が先輩。私はとにかく液体洗剤の詰め替えがとっても手間に感じていました。しかも、詰め替え用なのにゴミが出る。それは本当にエコなのだろうかとモヤモヤしていたいたんです」と香子さん。
数年前よりゼロ・ウェイスト生活を実践し、“もっと日本にゼロ・ウェイストショップが増えたらいいな”と思っていた彩子さんと気持ちを共有して、洗剤や食材の量り売りとプラスチックフリーの日用品を揃える、ゼロ・ウェイストショップをオープンした。
店では液体洗剤類のほか、パスタや塩、小麦、ナッツといった乾物やオリーブオイルなどの食品を量り売りで販売。入れ物を持参すればベストだが、デポジット瓶や布袋、キャニスターなど、繰り返し使える容器を販売しているので、忘れても安心。ほかにも、プラスチックフリーを実現できるミツロウラップや金属製のストロー、環境に配慮した石鹸、シャンプーなどを取り揃える。
「レジ袋有料化は、環境問題やプラスチックゴミについて考えるきっかけになったと思います。量り売りがもっと広がれば、ゴミだけでなく、手間も減るはず」と香子さん。必要なものを必要な分だけ、いつもの容器に詰めてもらう。環境にも、自分にもやさしい暮らしができそうだ。