宮城県にもいよいよ梅雨が到来。じめじめとした蒸し暑さが続くと、どうしても食欲が無くなりがち。
そんな今の時期にこそ食べたいのが、ツルっとさっぱり食べられるそばですよね。
昨年発売したKappo特別編集『本当にうまい そばの名店 宮城』から、ぜひ行ってほしい編集部おすすめのお店をピックアップ。
店舗の最新情報と合わせて、ぜひチェックしてみてください。
『おもたか』は夜も営業する「そばと酒の店」。
取材時に店で提供していたそばは福井産の「永平寺在来」を使った二八と、栃木産の「常陸秋そば」を使った十割。いずれものど越しのいい細打ちである。
そばは基本的に粉で仕入れ、自家製粉した粉をブレンドしている。
製粉は石臼の手挽き。「石臼を手回しした方が粒度分布が広がります」と店主の白幡太志さん。
粒の細かい粉はつながりをよくし、粗い粉はそばの香りや風味を引き出してくれる。
つゆは返しとだしを合わせ、湯せんを2回かけて寝かせている。
「ただうまいだけではなく、そばとの相性も大事です」と語る白幡さん。
まろやかで奥行きがある味わいは、割烹店に12年勤めていた白幡さんだからこそなせる技だ。
酒のつまみもそば屋ならではのものがメニューに並ぶ。
そして日本酒は石巻の日高見をはじめ、そばとの相性を考えた「食中酒」を取りそろえている。
『おもたか』では現在、店舗営業と並行してテイクアウトも行っている。
持ち帰りできるそばはすべて生麺。“挽きたて”“打ちたて”を自宅で味わえる、贅沢な機会だ。
そばは、大(200g)900円、中(160g)600円、小(120g)400円。いずれもプラス100円でつゆをつけることができる。
そのほかにも「天ぷら」や「玉子焼き」、一定期間保存の効く「鳥レバーにんにく返し漬け」などの酒肴がテイクアウト可能。
受付時間と受け渡し時間がそれぞれ異なるので、事前に店舗に問い合わせを。