山形市内を舞台に様々な芸術作品、活動を発表してきた「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」。東北芸術工科大学が2年に1度主催する芸術祭で、今年で4回目を迎えます。
宮城県内の方でも、耳にしたこと、訪れたことがある人も多いのではないでしょうか?
今回は、コロナ禍での新しい芸術祭の可能性を示すべく、オンラインを中心としたプログラムを展開。9月5日(土)~27日(日)までの会期中、毎週金~日曜・祝日に新作コンテンツを紹介するほか、オンデマンドで視聴できるコンテンツも用意しています。
多くのゲストアーティストと共に、芸術文化の存在意義、価値を山形から発信する、注目の芸術祭です。
「山形ビエンナーレ」の軸となるのは、全部で7つのプロジェクト。アーティストよるトークイベントやライブパフォーマンス、山形の郷土史にまつわる研究発表、作家と対話できるオンラインの陶器市など、多彩なプログラムが予定されています。
プログラムは一部有料コンテンツを除き、なんとほとんどが無料で視聴が可能。興味のあるコンテンツをタイムテーブルから選んで視聴することができます。
今回は第1弾として、軸となるプロジェクトの中から4つのテーマをピックアップ。その内容を紹介していきます。
(※プログラムは変更・中止になる場合があります。詳しい最新情報は公式HPをご確認ください)
アート、音楽、パフォーマンス、食、ボディーワーク、レクチャーなどのプログラムをオンラインで開催。出演者と参加者が同列となり「いのち」の在り方を共有し、身体の全体性、こころの全体性を取り戻す場を創造します。
【プログラム例】
■9月11日(金)21:00~22:15/藤|||||||||||田 ライブ・パフォーマンス「水の種」
(出演=藤|||||||||||田)
山形に伝わる民話を語りと音楽で表現し、ライブパフォーマンスとして上演する。
■9月18日(金)18:30~18:40/花の匂い
(出演=上野雄次(花道家/アーティスト)、葛城京太郎(ベーシスト)
“今を生きる花の命と自らの命を重ね合わせる”、ショートパフォーマンス。
■9月25日(金)14:00~15:15/漆黒とは、光を映す色~詩人・岩崎航が、生きることと芸術を語る~
(出演=岩崎航(詩人)、岩永 直子(BuzzFeed Japan News Editor))
難病を持ち、生活の全てに介助を得ながら五行歌の創作を続ける詩人・岩崎航によるトーク・詩を収録した動画を配信する。
「土と人」は土を感じ、地球を想い、人と人が繋がり、健やかな生き方がうまれるフィールドをつくっていくコミュニティです。
『山形オーガニック』をテーマに、山形で活動するオーガニック農家の取り組みを映像とともに紹介。さらに山形を代表する「さわのはな」「亀の尾」「つや姫」など、“ビエンナーレ限定オーガニック新米”の予約販売も予定しています。
山形県村山地方に伝わる「藻が湖伝説」 を軸にタウンミーティング型の地域研究をスタートさせ、新たな郷土史を編集し刊行。フィールドワークを重ねたアーティストたちの制作プロセスや作品を様々なメディアミックスで発信します。
【プログラム例】
■9月5日~随時配信/ゲッコーパレード『ファウスト』
埼玉県の蕨市を拠点に演劇創作を行なう演劇集団「ゲッコーパレード」。200年以上昔のドイツを生きたゲーテによって60年以上書かれた大長編作品を抜き出し、3つの演劇映像として配信する。
■9月12日(土)18:00~20:00/藻が湖大学 トーク編 クロストーク
(ゲスト:福住廉 × 青野文昭)
仙台を拠点に遺物と異物を接合しながら「なおす」ことをテーマに制作を続ける青野氏と、現代美術作品に「民俗学的想像力」を見出す福住氏の2人による、東北でのアートの実践について考察するトークイベント。
■9月20日(日)16:00~17:00/藻が湖大学 トーク編~絵本を通して〈いのちの形〉を考える~
(出演=満名要大、稲葉俊郎、三瀬夏之介)
絵本に造詣の深いビエンナーレ芸術監督の稲葉俊郎氏と、『おにの神さん』の完成に伴走し続けた、福音館書店編集者の満名要大氏を迎え、「いのち」について考察する。
東北芸術工科大学美術科工芸コースと「乃し梅本舗佐藤」屋は、学生たちが制作した器に新しい和菓子を創作する共同プロジェクト(演習)を、2011年度より行っています。今年で10周年となる節目に、この演習を受講し、その後プロとして活動を始めた卒業生を集めて、webでの展示、トーク、販売を行ないます。また、アーティストによる作品紹介番組「ビエンナーレショップチャンネル」をLIVE配信します。
【プログラム例】
■9月21日(月)15:00~16:30/ショップチャンネル
(出演=佐藤慎太郎、中﨑透、深井聡一郎)
ビエンナーレの企画内で販売される様々な器を、美術界の陶芸マニア中崎透氏と深井聡一郎氏の2人が語り合う。また、乃し梅本舗佐藤屋の佐藤慎太郎氏が、今回の企画のために生み出された菓子について説明する。
ここでは紹介しきれないほど豊富なプログラムの数々。1日を通してオンライン開催されている日もあるので、丸1日を“山形ビエンナーレDAY”にしてみてもいいかもしれませんね。
第2弾は残りの3つのプログラムを紹介します。お楽しみに。
■山形ビエンナーレ2020■
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