Kappo 仙台闊歩

LIFE STYLE 2020.09.18

【web連載】朝ごはんの愉しみ 第六回「自然の香り届ける、みつばちたちの贈り物」

一日のはじまりに食べる朝ごはん。
慌ただしい日の朝も、ゆったりとした休日の朝も、
お気に入りの調味料や道具、ちょっとした楽しみがあると、
気分よく一日をスタートできる気がしませんか。
朝ごはんを愛するスタッフが、
そんな、朝ごはんを彩るあれこれをご紹介します。

季節や土地の風景が浮かぶ、はちみつの魅力

「季節によってこんなにも味わいが違うなんて!」
養蜂を手がける知人のお手伝いをしたことをきっかけに、はちみつのおいしさと奥深さを再認識したのが数年前のこと。宮城県内でも、さまざまな土地ではちみつが作られていますね。
そんな中、かねてよりお気に入りなのが、丸森町にある石塚養蜂園さんが手がける「耕野のはちみつ」です。

穏やかな甘味とコクのある「耕野のはちみつ」は、ヨーグルトやトーストはもちろん、ドレッシングや味噌和えなど、調味料としても大活躍

野山の香り届ける、表情豊かなはちみつ

1997年、千葉から丸森町へと移り住んだ、石塚養蜂園・代表の石塚武夫さん。自然豊かな環境で自給自足の生活を送る中、とりわけ養蜂の楽しさに惹かれ、養蜂業をメインとするように。以来、丸森町耕野地区を中心に、東北の山々で採蜜を行なっています。

フローラルな香りと柔らかな甘みが広がる「とち」、丸森の多彩な草花が織りなす深いコクが魅力の「夏の野草」をはじめ、そば、りんご、けんぽなしなど、時期に応じてさまざまなはちみつを展開。どれも自然な甘みと四季折々の香りに満ちています。

余計な加熱処理をしていないはちみつは、ビタミン、ミネラル、酵素が活きて栄養価も高い

「みつばちと食べ手をつなぐ、通訳のようなもの」

採蜜から瓶詰めまで、一つひとつの工程に実直に取り組む石塚さん。とはいえ、「おいしいはちみつができるのは僕らの力ではありません」と言います。「僕らはいわば通訳のようなもの。自然が生み出すその時々の味わいを、素直にお届けする気持ちで向き合っています」。こうした自然の営みを尊重する姿勢が、表情豊かなはちみつの背景にありました。

かやの実を漬けた「木の実とはちみつ」や、ブルーベリーを合わせたはちみつマスタードなども展開。いずれも収穫量や自然の流れに則った製造とあって、販売も不定期。偶然にもたまたま立ち寄った八雄館で発見!

丸森発。はちみつを使ったスイーツにも注目

「耕野のはちみつ」と丸森産の米粉を使った「はちみつワッフル」も、石塚養蜂園さんならではの一品。ソフトクッキーのようなサクッと&しっとりとした生地に、キャラメリゼしたはちみつをたっぷりとサンド。ひと口ごとにはちみつの風味が広がって、なんとも贅沢な気持ちに満たされます。紅茶や牛乳に合いますよ。

オリジナルの包装紙も素敵で、丸森土産にもぴったり

風味豊かなはちみつを味わいながら、自然あふれる風景を思い浮かべる。
そんな穏やかなひと時を彩るはちみつは、日々の幸せを生み出す栄養源となっています。

【販売場所】
◎耕野のはちみつ/八雄館(丸森町)、秋保ヴィレッジ(仙台市)、眞野屋(仙台市)ほか
◎はちみつワッフル/いなか道の駅やしまや、あがらいん伊達屋、八雄館、齋理屋敷、あぶくま荘(いずれも丸森町)ほか
◎オンラインショップもあり。最新の商品ラインナップはメールにてお問い合わせください。
メール info@i-yohoen.com

連載のバックナンバーはこちら
https://kappo.machico.mu/articles/3623

文・写真_佐藤直美(編集部)

石塚養蜂園

住所
宮城県伊具郡丸森町耕野字大高丸一番1-70
電話
0224-75-3533
WEB
http://www.i-yohoen.com/
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