Kappo 仙台闊歩

FOOD 2020.10.30

親方の技と粋が随所に光る『暁月』で鮨と和食を愉しむ

TEXT_オフィス・オラシオン
PHOTO_呉島大介

【青葉区国分町】随所に光る親方の技と粋『暁月』

店主のこだわりと
丁寧な仕事が織りなす
季節の味わいと
美酒を満喫したい

カウンター9席と6名個室からなる店内。檜のカウンター越しに親方の繊細な職人技を鑑賞できるのも楽しみの一つだ。

和情緒とモダンが融合した凛とした雰囲気の『暁月』で味わえるのが季節をまとった鮨と和食だ。檜のカウンターの中で食通を唸らせているのが店主の渡邉貴之さん。数多の名店がひしめく東京・西麻布の老舗として名高い『鮨寛』で20年にわたり研鑽。匠と呼ぶにふさわしい技量を誇っている。渡邉さんが一番にこだわるのが季節感。「四季を通じ最高の旬を味わってほしい」という思いから。仙台はもちろん、東京・豊洲など、全国の市場における時節の旬を見極め、最良のネタを厳選している。旬が過ぎれば料理を替えるなど、一切の妥協を許さない。名物の本マグロは通年食べられるように、海外のものを取り寄せることもあるという。

マグロなど11〜12貫が供される「握りのコース」は8800円〜。「刺身コース」は1万3200円〜、1万6500円〜(前日まで要予約)を用意。

名物の本マグロは通年食べられるように、海外のものを取り寄せることもあるという。煮切り醤油で仕上げた「大トロ」は頬張った瞬間、甘みを伴う旨みが口中に広がっていく至福の味わい。あきたこまちを使っている小ぶりのシャリは、ほぐれていく食感はもちろん、仕上げの煮切りが大トロの旨みを際立たせている

麹の香りが季節感を纏う旬のネタ特有の旨みを際立たせてくれる日本酒は「純米大吟醸 笙鼓」など「一ノ蔵」だけを提供。

鮨と相性抜群の日本酒は宮城の銘酒「一ノ蔵」を用意。季節の限定酒を揃えているのも魅力だ。鮨を盛る器には国際的な名声を得ている栃木県益子市の陶芸作家・高内秀剛、陽彩親子の作品だけを用いるなど、器へのこだわりも相まって至高の味わいを奏でている。「魚や季節ごとにさばき方は違いますし、丁寧な仕事をして初めて最高の素材を生かせます」と親方が語る鮨を通じて、口福を味わいたい。

マツタケが採れる間だけ楽しめる上品な味わいの「土瓶蒸し」。マツタケが採れなくなった後は希少な「香箱ガニ」を味わえる。

暁月(あかつき)

住所
仙台市青葉区国分町2-9-37 レインボーステーションビル1F
電話
022-395-5822
時間
17:00〜23:00(LO22:00)
休日
日曜、祝日
WEB
https://sushi-akatsuki-japan.com/
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