Kappo 仙台闊歩

EVENT 2020.11.03

【体験レポート】SUSHI×WINE×SAKE 暁月の宴に編集部が行ってきました~後編~

PHOTO&TEXT=小林薫(編集部)

POINT

10月24日(土)に開催された、「暁月の宴」。『秋保醸造所』と『一ノ蔵』が醸すワイン・日本酒と、青葉区国分町にある江戸前寿司店『暁月』がコラボレーションした、一夜限りのイベントに参加してきました。西麻布の名店や海外でも腕をふるった親方の寿司に、味わいに寄り添う日本酒とワインをペアリングの様子をお伝えします。

いよいよ真髄、握りとのペアリング!

握りは、親方が目を輝かせながら捌いていたマグロからスタート。まずが軽く漬けにした中トロから。タレの味わいとマグロの香りがふんわりと口中に漂います。食用米のササニシキで醸した「ササニシキ純米大吟醸」は、米のやわらかな旨み・甘みがありつつ、軽やかでバランスのいい一杯。タレ、しゃりにやさしく寄り添うような口当たりです。
お次のトロはやはり力強さがあり、味のインパクトが圧巻! 甘さのある「cider dorce」と合わせると、脂の甘みが膨らむような印象があり、最後の余韻まで楽しめました。

いかにはすだちをほんの少し絞り、お塩をかけて。ここでまた、一ノ蔵の佐藤さんが動きます。なんと「特別純米酒 ひやおろし」にもすだちを1滴。ほんのりすだちが香り、印象の全く違う一杯に変わりました。いかの甘みとの相乗効果で、より味わいが増します。キュッと〆た小肌には、こちらもキュッとした酸味の「デラウェア ペティアン2019」を。酸がお互いの旨み・甘みを引き立てる組み合わせです。

車海老は、海老味噌が入った一貫と、車海老の旨みを楽しめる一貫が登場。「青露 純米酒」は18℃でいただきます。常温に近いため旨みがやや強くなり、濃厚な海老味噌と好相性。一方、車海老そのものをより楽しめるのは「甲州 シュール・リー 2019」でした。

左が中トロ漬け、右がトロ。どちらも美しいです。

小肌はしっかりと〆てあり、キュッとした酸味が。イカにもすだちを絞り、ほんのりと香りが付いています。

車海老は頭側にミソがたっぷり。それぞれに違う魅力があります。

粒のたったウニ。口に入れるとトロトロとろけます。

まだまだ続く、握り×酒×ワインの調べ

生姜、あさつきがのったあじには、先ほどの「デラウェア ペティアン2019」をオリ入りで。少し渋みが感じられ、青魚の香り、生姜・あさつきにほんのりある苦みによく合います。のどぐろの炙りは「特別純米樽酒」を。こちらは「特別純米酒」を杉樽に入れて杉の香を移した、爽やかな一杯。炙りの香りと杉の香り、合わないはずがありません! そんなわけで、写真を撮り忘れてしまいました。。。
つやつやのツメがかかったあなごには、「生酛特別純米酒 耕不盡(こうふじん)」と、先ほどの「特別純米樽酒」のブレンド酒をぬる燗で合わせて。あなごの香ばしさとぬる燗で香りがさらに広がった樽酒の香り、生酛の旨みがベストマッチ!
巻物はかんぴょう巻き。私は子どもの頃からかんぴょう巻きが大好物です。「かんぴょうを普通に調理したらこうなるよ」と親方はおっしゃいますが、柔らかく溶けるような舌触りのかんぴょう! 3個あったのですが、美味しすぎて写真を撮るのを忘れてしまいました。オーク樽の香りを移した「
シャルドネ 2019」は程よい厚みがあり、かんぴょうと好相性でした。

鮮度抜群のアジ。身がぷりぷりです。

あなごの味をしっかりと感じられるツメ。

最後のかんぴょう巻は、3個ありましたが、おいしい&好きすぎて撮影を忘れてしまいました…。

親方と、毛利さん、佐藤さん、主催した岡沼さんと、秋保ワイナリーのソムリエ・横山奈美さん。

以上、『暁月』のお料理とお寿司10貫と、『秋保醸造所』のワイン、『一ノ蔵』の日本酒をのマリアージュの様子でした。
毛利さんは「究極のマリアージュは産地にあり」を掲げて醸造所を立ち上げました。その想いから様々なイベントを考案しています。実はこの”寿司店×酒蔵×秋保醸造所”は、今後の予定も決まっているとか。日時が決まり次第、秋保醸造所のFacebookにてお知らせします。
次はどんなマリアージュが楽しめるのか、これから楽しみです。

BACK TO LIST
【体験レポート】SUSHI×WINE×SAKE 暁月の宴に編集部が行ってきました~前編~前の記事へ
【10/22オープン!】『QUON CHOCOLATE 仙台フォーラスポップアップ店』次の記事へ