Photo&TEXT=編集部
10月23日に開催された、『仙台うみの杜水族館』の「カメラナイト水族館」。水槽内の照明が際立つように館内の照明を落とし、映り込みを極力抑えた環境で撮影ができるイベント。
普段は持ち込みできない三脚もOK! 自由に動き回る生き物たちを日中よりキレイに撮影できるのはもちろん、夜間かつ暗いため、生き物たちの過ごし方や寝姿など、普段見ることのできない生態を垣間見ることができます。
今回は、『Canon』が主催する「みんなの笑顔プロジェクト」とコラボレーションし、扱いやすい「CANON EOS kiss X9i」の貸し出しと、Kappoのフォトコンテスト審査員長でおなじみのかとうまさゆきさんによる、初心者向け講座を開催。その様子を交えつつ、実際に編集部が撮影した写真をご紹介します。
風景や野生の生き物の撮影をしているかとうさん。「生き物を自然の姿で撮影するのは難しい」という言葉から講座が始まります。天候や光の具合、まずもってその日その場所に生き物がいるかいないか、条件が重なってやっと撮影ができるもの。ザトウクジラの撮影には14日、シャチが海を泳いでいる姿を撮るのには2年もかかったそう。
そのような環境で撮影しているかとうさんは、いつ来ても生き物たちがいる水族館が大好きで、日本各地の水族館をめぐっているそうです。「暗い場所での撮影は、明るさの調整が肝心。明るささえ合えば、色はしっかり出ます」とポイントを教えて下さいました。カメラを借りた方は、すでに設定が大水槽を美しく写すために調整されているとのこと。すぐ撮影できるのはうれしいですね。
講座を終え、かとうさんと共に展示エリアへと進みます。
このイベントのために何度も下見をした、というかとうさんは、夜ならではの撮影ポイントをいくつか教えてくれました。
まずは、一番大きな水槽「いのちきらめく うみ」。引いて全体を撮影してもおもしろいですが、イワシだけを撮ってもよし、スナメリにフォーカスしてもよし、と撮影どころは満載です。
次に向かったのは、マンボウの水槽。なんでも、マンボウは横を向いて寝るのだとか。ふわふわと漂っているうちに、何度か横向きになった姿を撮影できました。
同じ水槽に泳いでいるヨシキリザメも、かとうさん曰く「とてもスマートで、鮫肌が青く美しい」とのこと。ここまで色が美しいヨシキリザメは少ないそうです。
続いて、日本では2館しか展示されていないイロワケイルカの元へ。
白と黒のコントラストが美しいイロワケイルカですが、この日はテンションがやや高め。泳ぐスピードが早すぎて、シャッターチャンスを狙うも編集部はピントが合わずギブアップ。残念です。
世界の海が広がる2階に上がり、講座でも紹介されたチンアナゴの水槽へ。
なんとも言えない愛らしさに、参加者のみなさんも思わずシャッターを切っていました。
砂の下がどうなっているのか、そんなミステリアスなところも、人気の秘密かもしれません。
最後は、「クラゲのいやし」エリア。
日中も暗めなエリアですが、通路が消灯されているためクラゲがより鮮明に撮影できます。クラゲは「見えている景色よりも暗めに撮る」のがポイントです。
ひと通り回ったら、あとは各々好きなように展示エリアを撮影。
最後は自分が撮った写真の中から選んだものを1枚、プリンターで印刷してくれました。
その1枚を、かとうさんから講評いただきました。
編集部が選んだのは、クラゲの写真。
ミズクラゲ餌を食べたあとにくっきりと四葉のような模様が見えるそう。
『仙台うみの杜水族館』では不定期でナイトイベントを開催しています。
10月30・31日は「うみの杜ハロウィンナイト」。
イルカ・アシカのハロウィンナイトパフォーマンスや大水槽に魔女ダイバーが現れたり、館内コンテンツ「生きものたちの大脱走!」などを予定。仮装しての参加も大歓迎!
11月6日(土)には深海魚にフォーカスした「深海ナイト水族館」。
生物ライター平坂寛さんを迎えたトークショーやクイズラリーを開催します。
ナイトイベントは前売チケット・当日券で入館可能。年間パスポートの人は提示で入館可能です。
詳細は、下記ホームページにて確認を。
ゆっくり館内を見たい人や、生き物に癒やされたい人にもおすすめの夜の水族館。
イベントを利用して、ぜひ一度体験してみてくださいね。