PHOTO_オフィスイケガミーズ
TEXT_梅津文代(編集部)
叢田一範さんがビーン・トゥ・バーのチョコレート作りを始めたのは2018年8月。製菓材料の仕入れ先から「カカオ豆があるから、焼いてみたら」と提案された。生豆を仕入れ、焙煎温度や時間を変えながら何度も試行錯誤を繰り返す。手本になるものはほとんどなく、ハンドピックで悪豆を選り分ける基準すら、当初は曖昧だったという。豆を精製する選別機も自作し、どうにか形にできたのは2019年春のことだ。試作品を口にした時、「20数年前、フランスで衝撃を受けた味と同じ感動がありました」。その“感覚が開いていく感じ”が彼をチョコレートにのめり込ませた。
■ Kappo 2020年1月号 vol.103 ■
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