Kappo 仙台闊歩

TRAVEL PR 2024.02.28

秋田の銘酒を地元酒販店のレクチャーで楽しむ「地元の酒屋さんに教わる!角館・武家屋敷通りで秋田の日本酒を学ぶ」体験レポート

秋田県内陸部のほぼ中央に位置する仙北市。
約400年前から変わらない町割りの角館町・武家屋敷通りで、酒どころ“秋田”の酒を郷土料理のつまみと共に、新しい味わいを愉しめる体験プランが誕生した。
今回は2024年1月に開催されたもようをお伝えする。

会場は、秋田県仙北市角館町、江戸時代の情緒が残る武家屋敷通り

会場となる旧石黒(恵)家は、昭和10年に設計・建築された。武家屋敷通りにある石黒家の分家にあたる。内部は、和風住宅に洋風を加味した西洋間を加えた、和洋折衷の造り。

秋田県仙北市にある角館町(かくのだてまち)の武家屋敷通りは、江戸時代に侍たちが暮らした町並みが今でも残っていることから、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。
地区のシンボルは、道の両側に連なる黒塀と、情緒あるシダレザクラ。
見事な枝ぶりと歴史から、約400本あるうち、162本が国の天然記念物に指定されている。
シダレザクラのルーツは、角館佐竹北家の2代目・義明(よしあき)の妻が、京都三条西家から持ってきた嫁入り道具の桜の苗木。
たった3本の苗木から長い年月をかけて、今日まで残る「角館のシダレザクラ」になったと伝わる。

毎年9月には、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「角館のお祭り」で大いに賑わいを見せる。
最大の見せ場であるやま行事の際には、老若男女が町ごとに曳山と呼ばれる山車を曳いて、通りを練り歩く。

この日は1月、雪景色の武家屋敷通り。
今年は少ないと言われつつも、会場である旧石黒(恵)家には雪が残っていた。

秋田の気候風土を映す地酒を、地元生まれの酒屋主人から学ぶ

一行を迎えてくれたのは、武家屋敷通りの酒販店『樹の下や よしなり』の店主・櫻田賢太郎さん。

今の体験の亭主は武家屋敷通りに店を構える『樹の下や よしなり』の店主・櫻田賢太郎さん。
角館と、祭りと、秋田の酒が大好きな角館生まれ・角館育ちの生粋の角館人だ。
穏やかで丁寧な話しぶりの櫻田さんから、まずは駆け付け一杯、小さなお猪口でウェルカムドリンクの熱燗のおふるまい。
外を歩いて冷えた体にじんわりと染み入り、体がふんわりと温かくなる。

酒蔵の仕込み水と、水道水。どちらかを当てる“利き水クイズ”

脚付き御膳でのもてなし。櫻田さんのご親戚の家で、結婚式などで使われていたものだという。

ウェルカムドリンクで場がほぐれたところで、講座がスタート。
最初は日本酒全般にまつわる知識からで、酒造りに大事な「水」「酒米」「麹」「酛(もと)」の話から。
特に「水」は、「良い水の出るところに酒蔵あり。水の数だけお酒がある」と言われるほど、酒の命ともいえるもの。
水の硬度が高いと、芯のある辛口の酒になりやすく、硬度が低ければ発酵が緩やかになり、口当たりのまろやかな酒になりやすいのだとか。
ここで利き酒ならぬ「利き水」のクイズ。
酒蔵で使われている「仕込み水」と、水道水を当てるというもの。
参加者も答えては見るものの、なんとなく自信なさげになるほど、水道水もおいしいのが秋田だ。
水がおいしいことに加え、秋田は恵まれた地理気候によって、古くから米どころとして栄え、不作の年が少なかった。
夏は高温多湿、冬は寒気が強く雑菌の繁殖を抑えられる、発酵に適した環境でもある。
地域ごとに多彩かつ豊富に食材がある土地柄に、北前船でもたらされた塩によって、味噌や漬物、しょっつる(魚醤)など、米麹を利用した数多くの発酵食文化が花開いた。
清酒づくりも例外ではなく、秋田県にかほ市(鳥海山麓)には全国で3番目に古いと言われる1487年創業の酒蔵『飛良泉』がある。
また、1726年には833軒もの酒蔵数を誇っていたと言われてるほど、酒造りが盛んな地域だ。
(※出典:秋田美酒王国 https://www.osake.or.jp/sake/140115.html)。

愉しみ方は温度や酒器、つまみによって無限大に。日本酒の懐の深さを体感

酒蔵の名前が書かれた徳利で、酒を味わう。

そんな秋田の地酒を4種類。
それぞれの酒蔵の名前入りのお猪口で試飲しながら、櫻田さんによる酒蔵や日本酒の特徴の解説に耳を傾ける。
最初は冷やのまま一杯。
精米歩合、作り方などを聞いて噛みしめたあと、同じ酒をお燗にしてまた一杯。
香りも旨みも最初の印象から変化して、全く別もののような味わいになる日本酒もある。
以前、取材先で「何も加えずに温度を変えて楽しめる酒は、日本酒だけだ」と聞いたことがあるが、全くその通りだ。
「うまいと感じる温度帯は、個人の好みによって変わります。家で少しずつ温度を変えながら、自分好みの温度を探すのも楽しいですね。また、大吟醸だからお燗は合わないという先入観によらず、思いきって燗にしてみると、意外とおいしくなる酒もあるので、ぜひいろいろ探求して欲しいです」と櫻田さん。

さらなる日本酒の世界が楽しめそうだ。

酒かん計で温度を測りながら、味わい、風味の広がり方の違いを楽しむのも一興だ。

つまみは、地元の人たちが食べているアテを詰め合わせた折詰箱。
“がっこ”(秋田の方言で漬物のこと)と日本酒の組み合わせは言わずもがな。
歴史を感じる空間で、地元に暮らす人と和やかに酒を囲みながら、奥深い世界を広げる角館ならではの体験。
JR東日本も協賛しており、特別ゲストを招いたスペシャル会の企画なども予定している。
最新情報は『樹の下や よしなり』のSNSや、体験予約サイト「アソビュー」で確認してほしい。

地元の酒屋さんに教わる!角館・武家屋敷通りで秋田の日本酒を学ぶ体験!
開催日/毎週土曜※実施しない日程もあり
※体験3日前までに要事前予約。予約はアソビューにて。事前決済のみ
会場/旧石黒(恵)家
住所/〒014-0334 秋田県仙北市角館町表町上丁1
料金/体験料6,600円
問合せ/樹の下や よしなり
☎0187-55-4133

BACK TO LIST
仙台公演決定! パルコ・プロデュース2024「最高の家出」 演出家・三浦直之さん、俳優・板橋駿谷さんインタビュー前の記事へ
【山形県置賜エリア】「伊達な置賜四十八館」を巡る次の記事へ