Kappo 仙台闊歩

FOOD 2019.11.27

美味なる隠れ家 vol.3

PHOTO_山口晃

POINT

Kappo11月号の巻頭特集から注目のお店をピックアップ。ここでしか読めない取材の裏話を交えてお届け!

仙台屈指のリゾートホテルで長年シェフを務めた淺野さん。故郷である白石市で目指したのは、地場の野菜をたくさん使ったフレンチを、気取らず楽しく味わってもらえるアットホームなレストランだった。
2名以上・2営業日前までの予約で楽しめる「シェフおまかせフルコース」(6000円)は、人気のアミューズで始まった。アルザス=ロレーヌ地方伝統の味であるオニオンとベーコンのキッシュは、お土産にとホールオーダーする常連もいるほど。前菜には、ホテル時代から親交のある鮮魚店から仕入れた仙台・石巻の魚介を盛り込んだ。魚と肉、どちらのメインにもたっぷりの野菜が添えられ、しかもそれぞれに多彩かつ繊細な火入れが施してある。いつもの“普通においしい”野菜が、淺野さんの手に掛かれば“尋常じゃなくおいしい”野菜に変わる。それに魅せられ、人はこの店に通うのだ。

日本家屋をリノベーション。木工を趣味とする父と二人三脚で造り上げた部分も多い

アミューズ「オニオンとベーコンのキッシュ」。お土産用の「ホールキッシュ」(1800円)は事前予約にて。

魚料理「甘鯛のうろこ焼き」。赤ピーマンのブール・ブランソース。ヤングコーンやマイタケ、つるむらさき。

肉料理「オーストラリア産牛サーロインステーキ ゴボウのソース」。オクラ、茄子、ズッキーニ、アスパラガス。

鬱蒼たる状態だった前庭も美しく整備、川沿いをそぞろ歩く人たちがつい目を留めるほど美しい佇まいに。

L’atelier de FUKU29(アトリエ・ド・フク)

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