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東北の星野リゾートで土地を感じる旅| 第4回 青森屋 by 星野リゾート

TEXT=編集部

ねぶたの灯を、宿にともす。
にぎわいの奥に、支える人の時間がある

東北各地にある星野リゾートの宿をめぐりながら、その土地に息づく文化や風土、人の営みに触れる連載「土地を感じる、東北を感じる。
地域とつながる星野リゾート」。
第4回は、青森県三沢市にある『青森屋』を紹介します。

 青森の楽しみを目一杯に

ショー会場「みちのく祭りや」。

青森の祭りや食、季節の楽しみを、目一杯に体感できる宿『青森屋』。
広い館内には、青森の夏の賑わいを演出するさまざまなしかけがあり、旅の気分が一気に盛り上がります。

『青森屋』を語るうえで外せないのが、ねぶたまつり。
館内で本物のねぶたを間近に見たり、ショー会場「みちのく祭りや」で熱気に包まれたり。青森に暮らす人たちのねぶたにかける思いとともに、祭りの雰囲気を目で、耳で、体で感じられます。

祭りの華やかさを支える人たちとともに

2026年制作の北村麻子さんの大型ねぶた「道成寺」。

その華やかさの奥には、祭りを支える人たちとの地道な関係づくりがあります。『青森屋』は2021年から、青森ねぶたまつりの技術と担い手の継承を目的に、ねぶた師や運行団体への支援を本格的に始めました。

運行団体「あおもり市民ねぶた実行委員会」への協賛を通じて祭りの運営を支えているほか、女性初のねぶた師・北村麻子さんの活動も継続的に応援しています。

2026年に開催された青森ねぶた祭では、あおもり市民ねぶた実行委員会が北村さんに制作を依頼した大型ねぶた「道成寺」が運行。北村さんは優秀制作者賞を受賞し、あおもり市民ねぶた実行委員会は商工会議所会頭賞を受賞しました。

祭りのない時間にも、ねぶたをつなぐ

オリジナルショーを盛り上げる「悪疫退散 守護神 降臨」。

新型コロナウイルスの影響で、青森ねぶた祭が戦後初めて中止となったときも、その姿勢は変わりませんでした。祭りのない間も、ねぶた師が安心して制作できる場を提供したいと、「ねぶた共同制作プロジェクト」をスタート。流派を越えたねぶた師たちによる初めての合作「悪疫退散 守護神 降臨」が生まれました。

コロナ禍が落ち着いた今、合作のねぶたは「みちのく祭りや」のオリジナルショーのクライマックスを盛り上げています。

会場内の装飾にもねぶた師が参加しており、宿で目にするねぶたの迫力は、祭りをつくる人たちとの関係の中から生まれていることがわかります。

解体されるはずだった立佞武多「かぐや」

五所川原立佞武多「かぐや」

『青森屋』には、解体されるはずだった五所川原立佞武多「かぐや」を迎え入れた物語もあります。スタッフが制作者と出会い、市や関係者と話し合いを重ね、高さ23m以上、重さ約19tの巨大な立佞武多の一部を館内へ搬入するという、前例のない移設が実現しました。

現在、「かぐや」は館内の「じゃわめぐ広場」へのアプローチに展示されています。かぐや姫の流す繊細な涙に注目しながら眺めると、祭りの役目を終えた山車が、宿の中で新たな存在感を放っていることを感じられます。

宿を入口に、青森の祭りを一人でも多くの人に見て、感じて、好きになってほしい。そんな思いと、スタッフたち自身が青森の祭りにほれ込み、敬意をもって関わってきた時間が、この展示にも表れています。

ねぶたに触れ、祭りの余韻を持ち帰る

「金魚ねぷたうちわ」の制作体験。

10月中は館内に「ハロウィンねぶた」が登場。

祭りとサウナの熱気を楽しめる「ねぶたサウナ」。

館内では、ねぶたを眺めるだけでなく、その一部に触れる体験もあります。2026年8月末まで実施されていた「金魚ねぷたうちわ」の制作体験では、実際に出陣した大型ねぶたの和紙を使うことができました。制作者との関係性があるからこそ実現した体験です。

また、10月1日から31日までは、館内にハロウィン仕様のねぶたが登場。ねぶたの技法で“毒りんご”を制作する「毒りんごねぶた」の体験も同時開催されます。

「青森ねぶたサウナ」では、祭りさながらの熱気を楽しめます。室内のねぶたは、第7代ねぶた名人・竹浪比呂央さんが主宰する「竹浪比呂央ねぶた研究所」が手がけたもの。青森の祭りのエネルギーを、サウナという楽しみ方で体感できる空間です。

スタッフも祭りに参加する宿

前ねぶた「のれそれ旅気分~ポニーが運ぶ、最高の旅!~」

ねぶたに参加した『青森屋』スタッフ。

今年は、星野リゾート制作の前ねぶた「のれそれ旅気分~ポニーが運ぶ、最高の旅!~」も初運行しました。『青森屋』の顔でもあるウェルカムポニーをモチーフにした前ねぶたで、運行団体「あおもり市民ねぶた実行委員会」の一員として、『青森屋』のスタッフも祭りに参加しています。

宿で祭りを見せるだけでなく、祭りの現場にも加わる。そうした姿勢があるからこそ、『青森屋』のねぶたには、ただ華やかな演出にとどまらない熱が宿っています。

りんごに包まれる、新しい客室も

2026年に完成した「ほっこりんご和室」。

青森らしさは、ねぶただけではありません。
今年からは、りんごをモチーフにした「ほっこりんご和室」が新登場。
りんごの木材やりんご和紙のオブジェ、壁掛けなど、地元の職人の手による愛らしい作品に囲まれて、穏やかな時間を過ごせます。

青森らしいモチーフを、宿の滞在の中で楽しめる形にする。
その積み重ねが、『青森屋』の賑わいをつくっています。

ねぶたの灯が、心に残る

『青森屋』の賑わいは、祭りの要素を詰め込んだだけでは到底実現できるものではありません。
ねぶたを作る人、支える人、祭りに関わる人たちと重ねてきた長い時間があるからこそ、宿で見るねぶたの灯は、旅人の心にも強く残ります。

宿で感じた熱気は、いつか本物の祭りへ足を運ぶきっかけにもなるはずです。

住所/青森県三沢市字古間木山56
電話/050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
チェックイン/15:00*2027年4月1日からは14:30へ変更
チェックアウト/12:00*2027年4月1日からは11:00へ変更
料金/1泊2万4800円〜
※2名1室利用時1名あたり、夕朝食付
交通/青い森鉄道 三沢駅からホテルまで徒歩約15分、三沢空港より車で約20分
URL/https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/

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