PHOTO_菊池淳智
TEXT_菅原ケンイチ
じめじめとした蒸し暑さが続くと、どうしても食欲が無くなりがち。
そんな今の時期にこそ食べたいのが、ツルっとさっぱり食べられるそばですよね。
昨年発売したKappo特別編集『本当にうまい そばの名店 宮城』から、ぜひ行ってほしい編集部おすすめのお店をピックアップ。
店舗の最新情報と合わせて、ぜひチェックしてみてください。
青葉区中山の『康正庵』。ここは仙台でも老舗の手打ちそば店であり、正統の二八そばが味わえる名店だ。
「のどごしのよさと、何枚でも食べられる飽きの来ない味、そして種物(温かい汁のそば)でも伸びにくいのが二八のいいところだと思います」と店主の大内さん。
細くきれいに打たれた二八の「せいろ」は角がしっかりと立ち、もっちりとしなやかなコシと爽やかなのどごしが素晴らしい。
二八でありながら香りがあるのは粉がよい証拠だろう。
一方の「田舎」は挽きぐるみ中太の強い味わい。そして更科の真っ白な「しらゆき」はなめらかなコシが持ち味だ。
『康正庵』のつゆは東京風の辛め。なので、そばを軽くつけて一気にすすりたい。
『康正庵』の魅力はそばだけにとどまらない。旬の食材で提供される「季節の天ぷら」も、ぜひとも味わいたい逸品だ。
京野菜の万願寺とうがらしやアオリイカ、タラの芽や穴子など、使われる食材はその日によって様々。
数量限定の場合もあるのでその時々の出合いを楽しみに訪れるのもいいだろう。