コロナの影響が一旦落ち着き、日常を取り戻しつつある今、そろそろ外でおいしいごはんでも…と思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方にもぜひ足を運んでほしい、今年3月に発売した『仙台のおいしい店』掲載店の中から、おすすめの店舗をエリア別に紹介します。
本誌掲載メニューとあわせて、今の時期に味わってほしいメニューもご紹介。
第3回は“国分町エリア”をピックアップ!
言わずと知れた宮城一の繁華街。ゲートをくぐれば、ザ・繁華街な町並みが目の前に広がります。
歴史ある居酒屋やビアバー、トラットリアなど。いつもと違うお店でも、ちょっと勇気を出して飛び込めば、温かく出迎えてくれるのです。
東京の有名店で修業を重ねたオーナーシェフの山崎さんが、かつて祖父が営んでいた定食屋「丸銀食堂」の「銀」の字を受け継ぎ、2011年にオープンさせたイタリアン。
契約農家から仕入れる新鮮な野菜、市場から届く鮮魚をはじめ、旬の素材を厳選して使用。「安心安全は当たり前。その上で食のおいしさを伝えるために、何よりも鮮度を大事にしています」と山崎さん。ゲストの笑顔を見るために、手間暇を惜しまないのがモットーだという。
木のぬくもり漂う店内はカジュアルな雰囲気。カウンターでの1人ディナーから、女子会、貸し切りパーティーまで、幅広い用途で使用可能。肩ひじ張らずに自然体で楽しめる、そんな一軒だ。
飲食店でのテイクアウトメニューが浸透する中、Trattoria銀では好きなメニューを選んで組み合わせられる『銀のテイクアウト』を実施中。
A・B・Cの中から1つ、D・E・Fの中から1つを選び、3000円のパックにして提供。目安はおよそ2人前です。
A:ソーセージグリル、海老のオーブン焼き、ピクルス・・・etc
※etsの内容は食材の仕入れ状況により変動
B:生ハム、サラミ、チーズ、バケット、トリッパ
C:鴨肉のコンフィ(500円増)
D:揚げ茄子と高清水ポークのミートソースパスタ
E:マルゲリータ
F:チーズピザ
※A~Fの食材は季節により変動
漁師の父と、神主であり、塗師の祖父、元杜氏の曽祖父を持つ、『仁』の店主・武田仁さん。そんな家庭で育ったからか、自身も「宮城食材伝道士(三つ星)」として、食の魅力を発信している。
毎日石巻から仕入れる魚は、お父様の伝手もあり「今日はどうしてもこれが欲しい」というものでも、必ず届けてくれるという。
シンプルな仕立てだから、と店で使う皿のほとんどが骨董品。見た目も華やかに盛り付ける。生産者や食材そのものへの敬意と、手元まで届けてくれた人たちへの責任。その答えが心地用よい緊張感として、彼の料理に表れるのだ。
地産の無農薬野菜と新鮮な魚を仕入れる『仁』では、その時一番美味しい食材を、一番美味しい調理法で提供。
ある日は、石巻産直送のマナガツオを西京漬けに炭火焼きに。
マナガツオは西京焼きにするとホロホロと身のほぐれがよく、皮のゼラチン質がねっとりとして品のよい味に仕上がるのだとか。
器は江戸中期の尾形乾山の織部を使用。今時期の新緑を思わせる深い緑が映えています。
運がよければ、毛ガニや天然のとらふぐを使った料理に巡り合えることも。訪れるたび、新たな美味しさに出合える一軒です。
■仙台のおいしい店■
昨今、インターネットは検索すればたくさんの店がヒットしますが、評価の基準は人それぞれ。この1冊ではこれまで数千件以上取材してきた地元グルメの“プロ”である、S-style·Kappo編集部が総力を上げて厳選した飲食店だけを紹介します。
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