写真=鈴木信敏(ノブフォト)、TEXT=鎌田ゆう子
新たな観光スポットを体験したあとは、市内の宿でゆっくりと。地のものを味わえる市内唯一の温泉宿や、元ホテルシェフが手がける料理が自慢の宿など、個性的なところばかり。心あたたまるもてなしと海の幸で、心も身体も癒やしてほしい。
三陸リアス海岸の広田湾を望む傾斜地が広がる陸前高田市米崎町。国内では珍しい海の見えるリンゴ産地として知られるこの地に、料理自慢の民宿『沼田屋』は立つ。
ご主人で料理人の菅原真樹さんは仙台のホテルで和食の料理長をしていた経験を持つ。その腕前を活かして振る舞われる夕食には、主に広田湾で獲れた旬の海の幸がずらり。この料理に華を添えるのが、唎酒師の資格を持つ女将のひとみさんが選び抜いた日本酒の数々。東北の蔵元の人気銘柄を取り揃えており、雑味のないフレッシュな味わいが楽しめる。ホールに活けられた季節の花、ピカピカに磨き上げられた木の床、すっきりと整えられた客室など、隅々まで清潔感と気配りが行き届いているのも魅力。温かなもてなしを満喫できる癒しの宿である
玉乃湯の開湯は江戸時代まで遡り、金山の鉱脈から湧き出る鉱泉を温めた湯は、古くから目や腰の痛み、傷の治療に良い〝霊泉〞とされてきた。なみなみと湯が満ちる浴槽では、電気が流れるパルスマッサージバスのほか、季節ごとにヒバ湯、菖蒲湯、ゆず湯などの薬湯を楽しむことができる。
温泉のみならず、料理もこの宿の魅力の一つ。平安時代末期、玉山金山で採れた金を各地に売り歩いたとされる「金売吉次」にちなみ、夕食にはメインに吉次の姿焼きが必ず供されるのをはじめ、住田町産のアリスポークを使ったしゃぶしゃぶや鉄板焼き、三陸産のウニやアワビ、イクラなど、プランに応じて多彩な地元食材を堪能できる。また、館内には食事処とカフェを併設。ハイキングやトレッキングを楽しんだ後に効験あらたかな湯につかり、汗と疲れを流すのもまた乙なものだ。
陸前高田市内にある対象宿泊施設に泊まると、宿泊料金が最大4000円割引になるキャンペーンを実施中。宿泊時には、掲載施設から特典を受けられる「高田旅パス」の交付と合わせて、市内の対象店舗で使えるクーポン券を2000円分プレゼント。
※宿泊料金が6000円以上の場合、1泊につき4000円の割引が適用。6000円未満の場合は適用
なし。6000円未満の場合でもクーポン券は配布。いわて旅応援プロジェクト」とも併用可。
実施期間/~2023年3月21日(火・祝)
クーポン使用可能期間/~2023年3月22日(水)
詳細は陸前高田市観光物産協会HPにて