Kappo 仙台闊歩

TRAVEL 2020.01.06

Kappo2020年1月号 五感が開く宿 vol.4『奥那須 北温泉』

PHOTO_池上勇人
TEXT_ナルトプロダクツ

POINT

Kappo1月号の巻頭特集から注目の宿をピックアップしてお届けします。

余笹川の断崖を落ちる駒止の滝。その涼しい気配を感じながら下ると、まるで百年ほど時代を遡ったかのような威容が現れる。手前には、25mプールに匹敵する大きさの露天風呂。

玄関ホールと帳場がある正面の棟が、『北温泉』でいちばん古い、安政5年に建てられたもの。上階は「松の間」。安政時代の質朴な造りや意匠がほぼそのまま残されており、「天狗の湯」と外付けの打たせ湯「不動の湯」、家族風呂の「ぬる湯」、湯治客のための自炊場にも近い。明治期に建てられた棟の入口には、裏山の温泉神社へと至る参道が。江戸の昔、その源泉の岐路の多さから「岐多の湯川」と呼ばれたこの温泉は、同時に神仏の集う場所ともされ、身体と心の拠りどころとなった。「竹の間」や女性専用の「芽の湯」への廊下や階段には仏像や神像が祀られ、往時の記憶が遺されている。
昭和期建築の棟には、「梅の間」と白河の豪農の3つの建物から移築した食事処・亀の間が。囲炉裏を切った板の間、仕口に木彫を施した柱など、見どころも満載だ。こちらからの動線は、露天の「河原の湯」と、『北温泉』の代名詞ともなった「泳ぎ湯」、「相の湯」へも通じている。

温泉プールの名でも親しまれている「泳ぎ湯」(混浴・水着着用可)。

客室はそれぞれに少しずつ意匠や広さが異なる。

1200年ほど前、天狗によって発見されたという伝説に由来する「天狗の湯」。

北温泉

住所
栃木県那須郡那須町大字湯本151
電話
0287-76-2008
WEB
http://www.kitaonsen.com/

■ Kappo 2020年1月号 vol.103 ■
巻頭特集「五感が開く宿」にて、宮城+近県+栃木エリアにある宿を紹介しています。
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