TEXT=編集部

東北各地にある星野リゾートの宿をめぐりながら、その土地に息づく文化や風土、人の営みに触れる連載「土地を感じる、東北を感じる。地域とつながる星野リゾート」。
第5回は、青森県十和田市にある『奥入瀬渓流ホテル』を紹介します。
渓流歩きのプロ・渓流コンシェルジュ。
奥入瀬渓流は、一人で歩くだけでも十分に美しい場所です。
けれど、渓流を知り尽くした人とともに歩けば、さらに魅力的な景色が見えてきます。
奥入瀬渓流に佇む唯一のリゾートホテル『奥入瀬渓流ホテル』には、奥入瀬を楽しむ“プロ”がいます。
スタッフである渓流コンシェルジュは、日々渓流を歩き、その日いちばん見ごたえのあるスポットや、季節の変化を感じられるポイントを探してくる、いわば渓流歩きのプロです。
ルーペで覗く、マクロの世界。
渓流コンシェルジュは、渓流の成り立ちや生態系、植生について幅広い知識を持っています。
植生といっても、渓谷に根付く木々だけではありません。
苔や粘菌、キノコまで、奥入瀬の自然をさまざまな角度から案内してくれます。
ルーペを片手に苔やキノコを観察しながら歩く「苔さんぽ」のほか、秋には「毒きのこさんぽ」「絶景紅葉さんぽ」なども実施。
普段なら通り過ぎてしまう足元の小さな世界にも、奥入瀬の豊かさが息づいていることに気づかされます。
せっかく奥入瀬を訪れるなら、普段とは違う視点で自然と親しみ、さらなる非日常を味わいたい。
渓流コンシェルジュと歩く時間は、そんな願いをかなえてくれるはずです。
「青い森紅サーモン」を用いた冷菜。
奥入瀬の魅力は、歩くだけにとどまりません。
フレンチレストラン『Sonore』の簑原諒さんは、地域の生産者のもとを訪ね、食材や郷土料理を研究する、青森・奥入瀬渓流の食のプロです。
奥入瀬の流れを受ける湧水で育った「青い森紅サーモン」は、簑原さんが見つけた食材の一つ。
育った環境に足を運び、生産を続ける松本竹夫さんの話に耳を傾け、味はもちろん、食材の背景を理解したうえで冷菜へと昇華しています。
簑原さんは、時に郷土料理や生産者ならではの食べ方を聞き、自身の料理の手がかりにすることもあるといいます。
渓流を歩いたあとに味わう一皿となれば、感慨もひとしおです。
渓流テラスの朝食・スモーブロー。
10月31日までは、渓流のせせらぎに耳を傾けながら食事ができる「渓流テラス朝食」も楽しめます。
空気が澄み渡る朝、旬の野菜のサラダをたっぷりとのせたスモーブローを味わう時間は、奥入瀬に滞在している実感を深めてくれそうです。
客室にも、渓流の気配が取り入れられています。
奥入瀬渓流をモチーフにした「渓流スイートルーム」では、客室温泉から渓流を彩る木々を眺めることができます。
歩いて、味わって、部屋でくつろぐ。そのすべてが、奥入瀬の自然とつながっています。
渓流スイートルーム。
奥入瀬を歩き、清流の流れに耳を傾け、目いっぱいに自然を満喫できる『奥入瀬渓流ホテル』。
自分なりの過ごし方に、奥入瀬を楽しむプロの視点が加われば、景色も味わいもより深く心に残るでしょう。
渓流の美しさを眺めるだけで終わらせず、その奥にある自然の営みや食の背景まで知ることができる。
ここには、自分だけではたどり着けない奥入瀬があります。
住所/青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
電話/050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
チェックイン/15:00
チェックアウト/12:00
料金/1泊2万5100円〜※2名1室利用時1名あたり、夕朝食付
交通/JR八戸駅から車で約90分(無料送迎バスあり・要予約)
URL/https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/