Kappo 仙台闊歩

EVENT 2019.12.19

触れる、走る、競う。「With you Japan Festa2019」が子どもの豊かな原体験に

PHOTO_齋藤太一
TEXT_吉田美奈子

POINT

レーシングドライバー・佐藤琢磨氏が、東北復興応援のために立ち上げたプロジェクト「With you Japan」のイベントと、記者発表の模様をレポートします。

2019年1117日(日)、子ども向けイベント「With you Japan Festa2019」が、東北生命パーク宮城にて開催された。主催はレーシングドライバー・佐藤琢磨氏が東北復興応援を目指し立ち上げたプロジェクト「With you Japan」。イベントには15003000人の親子が招待され、佐藤氏監修のカートコースを電気カートで走行する「キッズカートにチャレンジ」や、幼児向けのペダルなし自転車「ストライダー」によるレース「ストライダーエンジョイステージ」、楽天ゴールデンイーグルスを惜しまれつつ退団した聖澤 諒元選手による「キャッチボールにチャレンジ!」など、さまざまな体験アトラクションを楽しんだ。

同イベントは今年で3回目を数えるが、そこには佐藤氏が子どもたちにかける、並々ならぬ思いと期待があった。

イベントでは、佐藤琢磨氏もキッズたちを自らサポート。

その一端がのぞいたのは、イベント前日に「ブライトリング」を扱う『HF-AGE』にて行われた記者発表だ。多くのメディア関係者を前に、佐藤氏は次のように語った。

「私がレーサーを目指したのは10歳のとき。鈴鹿で初めてレースを見たことがきっかけでした。その場の匂いや音、風景。レース場での思い出は子ども心に深く印象的に刻まれ、そして『レーサーになりたい』と強く思ったものです。それは20歳でレーシングスクールに入校するまで、消えることはありませんでした」。

佐藤琢磨氏が「ブライトリング」を愛用している縁で、正規取扱店『HF-AGE』が会場となった。

記者発表では、子ども時代の記憶とイベントへの熱い想いを語ってくれた。

子ども時代に多様な体験をし、さまざまな価値観に触れる。原体験が豊かであればあるほど、その先に描く夢はより具体的で、活き活きとしたものになるはず。自身の体験からそう確信する佐藤氏は、ひとりでも多くの子どもに自分の力で車を操る楽しさを知ってもらい、そして「競う」ことの魅力と、勝者・敗者として学びを得る体験をして欲しいと考えている。
震災から8年。「夢を持ち、それに向かって努力をする」という醍醐味を知ることは、復興への大きな躍進力にもなるはず。子どもたちの笑顔あふれるイベントにはそんな手ごたえが感じられた。

イベント当日は、楽しみながらも競うことに真摯な姿勢の一端が伺えた。

子どもたちの笑顔あふれるイベントが2日間にわたって行われた。

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