青森のアートとミュージアムを愉しむ旅には、東北の文化に触れる星野リゾートでのステイがおすすめ。
青森の魅力を思う存分体感しよう。
(1)星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
(2)界 津軽
(3)星野リゾート 青森屋
穏やかな陽気に包まれて、雪解け水が清らかに流れる奥入瀬の春。
つぼみがほころび、新緑が芽吹き、いのちが満ちるこの季節、奥入瀬渓流沿いに立つ唯一のリゾートホテル『星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル』で、その営みを存分に満喫したい。
美しい自然と贅沢なサービスを堪能するなら、ラグジュアリーな客室「渓流スイートルーム」をセレクト。
新緑が萌える奥入瀬渓流を見下ろす広々とした客室温泉、木のインテリアや本物の苔を用いた壁画など自然を感じる設えで、まるで森の中でくつろいでいるような癒しのステイを叶えてくれる。
ホテルでの滞在中は、魅力的なプログラムも体験できる。
今シーズン初めて登場した「春のお苔見」は、苔の聖地・奥入瀬渓流でも限られた期間にしか見られない「苔の花」を愛でる新プログラム。
ネイチャーガイドとともにミクロの苔を観察すれば、目の前にまるでアートのように繊細で不思議な世界が広がる。
さらに奥入瀬の春をひときわ鮮やかに体験できるのは、フレンチレストラン『Sonore(ソノール)』でのひととき。
渓流の新緑を愛でながら過ごすアペロ、春の食材を使ったフレンチコースと世界の銘醸ワインが、記憶に残るディナーを演出してくれる。
川のせせらぎや鳥のさえずり、美しい星空に癒される渓流露天風呂や、開放的な2階建てバスから奥入瀬渓流の絶景を望む人気アクティビティ「渓流オープンバスツアー」も、美しい景色でゲストを迎える。
季節の輝きが心に響く、思い出深いステイとなりそうだ。
全国22カ所に展開する星野リゾートの温泉旅館ブランドの一つとして、津軽の文化と現代的なおもてなしを融合してゲストを迎える『界 津軽』。
津軽の奥座敷に佇む湯宿が、春爛漫の時を迎えている。
春の訪れを最も感じるのが、夕食に供される特別会席「大間のまぐろと花見蟹の会席」。
花見の季節に旬を迎える「花見蟹(とげくり蟹)」は、ハーブで香り蒸しにすることで身の甘みがより印象的に。
繊細な手仕事を感じる八寸から大間のまぐろに和牛まで、青森の贅を尽くした季節の膳が並ぶ。
モダニズム建築の洗練を感じさせる建物の中には、津軽の伝統工芸品「こぎん刺し」をモチーフに取り入れた端正な客室や、客室棟の廊下にはこぎん模様の灯りが天窓や壁に映し出される「木漏れ日Kogin」が。
また水辺にせり出したパブリックスペース「津軽四季の水庭」にはこの季節、咲き誇る桜の模様をあしらった「津軽金山焼」のランプが配され、水面に模様が映し出される夜は幻想的な風情が楽しめる。
さらに、日本画の巨匠・加山又造による大壁画「春秋波濤」の前で披露される、津軽三味線全国チャンピオンとスタッフの生演奏。
青森ヒバの湯殿に青森産りんごを浮かべた、かぐわしい「りんご風呂」。
すべての時、すべての場所に津軽の美、文化、伝統が息づき、季節の装いをまとってゲストを楽しませてくれる。
長い冬が終わり、喜びに満ちた春、そして人々の情熱が一気に開花する夏へ。
『星野リゾート 青森屋』は、四季折々の自然、伝統や文化といった青森の魅力を、訪れるたび新しい印象に更新してくれる宿だ。
青森四大祭りをオリジナルのショーで表現する「みちのく祭りや」は、その代名詞といえる。
会場には6名のねぶた師による作品が勇壮に立ち並び、祭りの世界観を表現。
スタッフの活気溢れる祭りばやしや山車運行に、青森の夏を彩る祭りの醍醐味を垣間見ることができる。
祭りの「動」を体感した後は、しっとりと「静」の世界へ。
この春、池に張り出して造られた露天風呂「浮湯」では、夜桜に囲まれたような「桜灯りの湯」が楽しめる。
夜桜のように浮かび上がるのは、ねぶたの技法で職人により作られた一本桜。
その周りに桜色の津軽びいどろがほんのりと灯り、幻想的な空間を演出する。
祭りの魅力をとことん味わいたいなら、青森ねぶた祭をテーマにした客室「青森ねぶたの間」に宿泊したい。
玄関、主室、寝室など客室全体にねぶた師が制作したねぶたが設えられ、圧倒の迫力。
近くで眺めたり、客室にちりばめられたねぶた師の遊び心を感じたりと、刺激的でユニークな滞在が叶いそうだ。
さらに6月からは、夏の風物詩「金魚ねぷた」をテーマにした「しがっこ金魚まつり」を開催。
350個以上の金魚ねぷたに囲まれる「金魚ねぷた灯篭回廊」や巨大金魚ねぷたが目を引くりんご飴屋台などで、夏祭り気分を盛り上げてくれる。