Kappo 仙台闊歩

LIFE STYLE PR 2020.06.02

【暮らし提案】生活に寄り添う陶芸家のうつわたちーSatomi kiln

PHOTO_齋藤太一

POINT

生活に欠かせない器。毎日使うものだからこそ、ちょっといいものや作り手の思いが込められたものにするだけで、いつもの生活がより豊かになる気がしませんか?

器と暮らしをトータルで伝える 作家の新たなライフスタイル

※2019年11月発行 Kappo102号に掲載した内容です。

朝顔のように開いた白磁の鉢に、庭で咲いていたヤマゴボウの花を活けた。たったそれだけで、凛とした美しさが漂う。
田代里美さんが仙台で白磁の器を作り続けて約20年になる。暮らしの中からものを生みだすことを身上にしてきた彼女にとって、2019年はひとつの転機だった。「還暦を機に、今後のものづくりの環境を整えたい」。器を作り、使って、見ることのできる場所。作陶と暮らしが一つの線でつながり、循環するさまを感じられる場所として、『Satomi kiln』が昨年8月に誕生した。陶芸教室もできる制作スペースと息子さんが営むカフェ。隣には焼き杉で覆った窯場が立つ。

会津出身ゆえか、白は「積もった雪に陽の光が入った時の色」をイメージして、青みがかっている。

「器やものが好きで集めていくうちに、大量生産の今の時代、作家を知り、ものをきちんと見ている人は2割くらいだと思うようになって。器には力があると信じているから、まずは使ってもらうためのカフェを作りました。朝、素敵なカップでコーヒーを飲んだら、一日が豊かになるでしょう? 器の力ってそういうことですよ」。美術工芸品や大作に力を入れていた時期もあったが、次第に「暮らしに役立つもの」へとシフトした。不要なものを削ぎ落とし、形の美しさを追求した結果、わずかな反りや膨らみが雄弁な白一色の器となった。「用の美」の精神から、カフェでは彼女の作品でキーマカレーやドリンクが楽しめる。

 

「緑に囲まれた場所が本当に美しくて。ここで作家の暮らしをまるごと見せることが、新しい創作の形になると思いました」と田代里見さん

ランチのキーマカレー(800円)とスコーン、水出しコーヒー。自宅にあったら…と想像が膨らむ。

「もとは小さな森があった場所で、自然をなるべく残したい。ここに来れば何かを感じてもらえるし、私自身もここで作る器に新しい可能性を感じます」。宮城の文化を発信する場として、その輪はさらに広がっていく。

Satomi kiln

住所
仙台市青葉区台原6-13-5
WEB
http://satomi-kiln.jp/
備考
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間短縮や臨時休業、一時的な業態変更の場合があります。最新情報はお店にお問い合わせください。
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