CULTURE
2020.06.05
【Kappo最新号チラ見せ】 祝作家生活20周年! 伊坂幸太郎、新作『逆ソクラテス』を語る
POINT
6月5日(金)発売のKappo7月号では、「せんだーどの本棚」と題し、地元作家&地元出版社の情報を掲載しています。先ごろ仙台文学館館長に就任した佐伯一麦さんのインタビューや、作家生活20年を迎える伊坂幸太郎さんのインタビュー、仙台在住の探偵小説研究家・真田啓介さんの初の著書『古典探偵小説の愉しみ』発刊記念対談など、内容盛りだくさん。その中から伊坂幸太郎さんのインタビューをちょっとだけお見せします。
『S-style』2006年8月号のインタビューコーナー「S-presso」に初登場して以来、新刊や原作映画の公開に合わせて、幾度も『S-style』『Kappo』にご登場いただいた伊坂幸太郎さん。2000年12月に『オーデュボンの祈り』でデビューしてから、今年で作家生活20年を迎える。この4月に発売されたばかりの新刊『逆ソクラテス』の刊行に合わせて、デビュー20年を振り返りながら、新作への思いを聞いた。
子育ての悩みから生まれた、最新作『逆ソクラテス』
POINT
『逆ソクラテス』は、集英社文庫創刊35周年記念集「あの日、君とBoys」に書き下ろされた表題作「逆ソクラテス」から始まり、「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」の5編が収められた、少年と少女たちを主人公にした希望と可能性の物語。集英社刊/1400円+税
新刊の『逆ソクラテス』は、過去の作品と比べて、とてもわかりやすかったです。
伊坂 今回の作品は、初めてと言えるほどストレートでシンプル。奇妙奇天烈な感じも減っています。若干照れくさい感じはあるんですが、20年続けてきたから、一冊ぐらいこういうのがあってもいいでしょ、という気持ちがあって。
ストレートになったのは子どもが主人公だからですか?
伊坂 たぶん。実は子どもが主人公の話を書くつもりはなかったんですが、依頼があって一本書いたらけっこう気に入って。書き始めたのは、うちの子どもが小学校に入る前ぐらいでした。
タイトルにもなった「逆ソクラテス」が最初の作品ですか?
伊坂 そうですね。僕らしい部分もあったし、一冊の本にしたくて、続きを頑張って書いたんです。
短編集にはたくさんの子どもたちが登場します。ご自身に近いタイプの子はいますか?
伊坂 小説に出てくる子どもたちは教室では目立たないタイプだから、どうかなあ。自分は本当に普通の子どもだったので、けっこう楽しくやっていました。仲のいい友達が2人いて、いつも3人で遊んでいまして。遊びのアイディアを出して、ほかの二人に提案するタイプでしたね。(続く)
続きは Kappo 2020年7月号 vol.106をご覧ください。
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