Kappo9月号(8月5日)発売に先駆け、第1特集の内容を少しだけご紹介。
今回の特集は『食の新ブランド』と題し、宮城県に新風をもたらすブランド食材を育てる、生産者の元を訪れました。農園や漁港といった生産現場に実際に足を運び、取材。生産秘話や食材に込めた想い、美味しく食べる方法までじっくりとお話をうかがいました。
今回は掲載する食材の中から、海編として3つの海の幸をチラ見せ。
たっぷりと語られた話の詳細は、ぜひ本誌をご覧ください。
東日本大震災で壊滅的被害を受けた石巻市桃浦地区。浜の主力産業であったカキの生産者は、翌年仙台水産の支援を受けて「桃浦かき生産者合同会社を設立。2013年に日本で初めて民間企業の参入による区画漁業権を取得し、「桃浦かき」の養殖を本格化させた。
殻付きの桃浦かき。これは旬の時期に収穫した、身の詰まったもの。特殊処理をほどこしており、夏でも生でおいしく食べられるのが特徴。撮影=菊地淳智
宮城県におけるしらす漁が本格的に始まったのは、2017年の夏。かつてしらすは福島県沖が北限とされ、県内では漁の対象になっていなかった。しかし、東日本大震災の研究により、しらすの北上とその性質の良さが認められ、試験操業を経て本格操業が始まった。
ぴちぴち、とろりという食感と甘さは他にはない個性の生しらす。「かわまちてらす閖上」内の飲食店などで、丼や寿司、刺身などで味わえる。撮影=池上勇人
漁業の硯として知られる石巻市雄勝町。その雄勝町でムール貝の生産が始まったのは震災後のことである。これまで国産ムール貝は珍しく、しかも基本的には生なので、一般に流通している冷凍物とはまるで違うと評判を呼んでいる。
ムール貝はかごに入れて畜養している。海が豊かなので他の生物もびっしりついていた。撮影=菊地淳智
自然の環境で大きく育ったムール貝。これをきれいに掃除し、選別してから出荷する。撮影=菊地淳智
詳しい内容はKappo8月号(8月5日発売)をお楽しみに!