陶芸家・亀山英児さんの個展が、10月9日(金)から18日(日)まで石巻市の『KANKEIMARULAB.』で開催されます。
神奈川県横須賀市出身の亀山さんは仙台市の堤窯での修行を経て、2004年暮れに、当時の河北町三輪田地区(現・石巻市)に「三輪田窯(みのわだがま)」を築き独立しました。緑豊かな土地に工房を構え、土も釉薬も地元で採れたものだけを自ら調達して作品づくりに取り組まれています。亀山さんの代表作と言えば、堤窯の流れを継いだ深みのある青釉陶器。2020年は独立してから15周年。本展ではこれまでの代表作に加え、今後の方向性を示す作品として新作の粉引の器も出品します。
本展を企画した『KANKEIMARULAB.』の須田マサキさんは、亀山さんの作品について「石巻の風土をそのまますくいとったような、作為のない素直な作風が一番の魅力です」と話してくれました。手にすればすっと肌に馴染み、自然の温もりが伝わる普段使いの器たち。日常にやさしい時間をもたらしてくれることでしょう。
1974年神奈川県生まれ。1995年より堤焼四世針生乾馬氏の門人となる。 2004年末、石巻に三輪田窯を開く。
本展の会場は、100年以上続く石巻の陶器店『観慶丸本店』が運営するギャラリー『KANKEIMARULAB.』。同ギャラリーは、2014年に「震災を乗り越えて新しい生活を始めようとしている石巻の皆さんに、質の高い作家ものの器を紹介する場を」という思いから誕生しました。現代のものづくりと、そこに交差する様々な文化の発信地として、年間で10回ほど展示会やライブ、トークイベントを開催しています。
本展の開催期間中はカフェスペース営業を行います。仙台の『Bal Musette』の豆を使用したコーヒーや、紅茶、ハーブティー、ケーキを提供するほか、週末には亀山さんのカップでコーヒーを味わうことができますよ。
亀山英児 陶展
会期/2020年10月9日(金)~10月18日(日)
会場/KANKEIMARULAB.
住所/石巻市中央2-3-14 観慶丸ビル1F(観慶丸本店向かい)
営業時間/10:00~18:00
定休日/火曜日
作家在廊日/10月10日(土)、11日(日)
問い合わせ/観慶丸本店 tel.0225-22-0151