少年の頃から北の自然に憧れ、極北の大地アラスカに生きた星野道夫。取材中の事故で亡くなり25年を経た現在においても、心打つ大自然や動物の写真と美しい文章で、多くのファンを魅了している。
北極圏の大自然、そこに息づく野生動物や人々、そして語り継がれた神話…。星野は多くの“出会い”を通じて思索を深め、写真家として成長していった。
本展では、20歳で初めて足を踏み入れたアラスカの村の記録から、亡くなる直前まで撮影していたロシアのカムチャツカ半島での写真までを一望する。また、20歳の時にシシュマレフ村の村長に宛てて書いた手紙や、村長からの返事の手紙をはじめ、貴重な展示資料を交え、旅を終えることなく急逝した星野道夫の足跡を辿る。未完の作品群から、“自然と人のかかわり”を追い続けた星野の新たな旅に、思いを馳せてみてはいかがだろうか。
星野道夫【ほしのみちお】
1952年、千葉県市川市生まれ。19歳のときに目にしたエスキモーの村の空撮写真に惹かれ、村長宛に手紙を書く。20歳の夏休みにアラスカに約3ヶ月滞在。帰国後、写真家になる決意をし、慶應義塾大学卒業後、動物写真家・田中光常氏の助手を2年間務める。1978年、アラスカ大学野生動物管理学部に入学。以後、アラスカの自然と人々をテーマに写真と文章で記録し発表。1996年8月、カムチャツカ半島で取材中にヒグマに襲われて急逝。アニマ賞・木村伊兵衛写真賞受賞。
【概要】
会期:~6月27日(日)
会場:仙台文学館企画展示室
休館日:月曜 第4木曜
開館時間:9:00~17:00(最終入館~16:30)
観覧料:一般・大学生 810円、高校生460円 、小・中学生230円