
『Azuma farm koiwai』(岩手県雫石町)
旅先の宿を選ぶとき、何を重視するでしょうか。利便性や清潔感、価格はもちろん大切です。しかし、食事や空間の意匠、地域との関わり方に目を向けてみると、宿はその土地を深く知るための入り口にもなります。
『Kappo』2026年秋号の巻頭特集は、「東北を感じる宿2026」。青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の東北6県から、地域と深く関わりながら、その土地ならではの滞在をつくる宿を訪ねました。
古くから続く食や文化を、現代の宿泊体験に合うかたちで伝える『界 蔵王』。先代の考えを受け継ぎながら、時代に合わせて変わり続ける『KAMEYA HOTEL』。味噌醤油醸造元が手がける『Ortus』や、街づくりの一環として営まれる『egne』など、登場する宿の成り立ちやスタイルはさまざまです。
温泉旅館、シティホテル、泊まれる酒場、地域の交流拠点となるホテル。それぞれの宿に込められたつくり手の思いと、土地の文化や食、人の営みまで丁寧に紹介します。
「この宿に泊まってみたい」と思うことはもちろん、「この宿に泊まれば、もっと地域のことを好きになれそう」と感じること。宿を通して地域に触れ、次の旅の目的地を見つけてみませんか。
『YOKI MATSUSHIMA』(宮城県松島町)
『Ortus』(秋田県湯沢市)
『界 蔵王』(10月13日開業・山形県山形市)
2026年10月、山形県の蔵王温泉に『界 蔵王』が開業します。蔵王に根づく湯治文化や山岳信仰、食文化を、現代のウェルネスという視点からひも解きます。
さらに、『界 秋保』『界 津軽』『青森屋』『奥入瀬渓流ホテル』『磐梯山温泉ホテル』も取材。地域の文化を受け継ぐ人、その土地の魅力を新たな体験へとつなげる人など、各施設で働くスタッフの言葉を通して、東北とつながる旅のかたちを紹介します。
『サトウサトルミュージアム』の内観。
明治期の洋風建築が残り、「みやぎの明治村」として知られる宮城県登米市。歴史ある街に、いま新たなアートと交流の風景が生まれています。
造形作家・佐藤達の作品を展示する『サトル・サトウ・アート・ミュージアム』、カフェやギャラリーを備えた『GATI LOFT』、登録有形文化財の古民家を再生した宿『STAY TOYOMA』を訪ねました。
受け継がれてきた建築と、街に新しいつながりを生み出すアート。これまでとは少し違う視点から、登米市を歩く大人の旅を提案します。
『STAY TOYOMA』の館内。
『GATI LOFT』
『あやかしさんぽ』に登場するサイカチの木(山形県米沢市)
怪談作家・黒木あるじさんと山形県米沢市を歩く「東北あやかしさんぽ」、郷土史家・菅野正道さんが宮城と山形を結ぶ二口街道をたどる「みちのくの古き路を訪ねて」も掲載。
スペシャル対談には、塩沼亮潤大阿闍梨と仙台89ERS代表取締役社長・志村雄彦さんが登場します。
そのほか、東北各地の展覧会やイベント、新しく開業した店、大人が通いたくなる飲食店など、秋の東北を楽しむための情報を一冊にまとめました。